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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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流れ星
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読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

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270冊目!

銀河鉄道の夜 銀河鉄道の夜
宮沢 賢治

(集英社文庫) 集英社 1990-12-14


by G-Tools
「ナツイチ2011」より

宮沢賢治は個人的に大好きでよく読んでいますが、NHK Eテレの100分de名著で紹介(2011年12月)されてからは初めて手にしました。

タイトルは「銀河鉄道の夜」でも、実際は他の短編作品と合わせて1冊の本に編集している出版社がほとんどです。番組の内容を思い出しながら考えましたが、賢治の作品の中でもテーマが似ているものを組み合わせているケースが多いような気がします。

おそらく、宮沢賢治について研究している専門家の考えも反映されているのかもしれません。巻末の解説によれば、賢治の作品は大きく3つのパターンに分類できるといいます。この本では、ジョバンニがカムパネルラを失う悲しみを軸に、同様のテーマを扱う「ひかりの素足」や「よだかの星」も収録しているというわけです。

逆に言えば、1冊だけ読んで宮沢賢治のことを全部わかった気にはなれません。別の短編集では、賢治のまた違った作風が味わえることになります。複数冊を読まなければ、賢治が表現しようとした世界をより深く体験できないのではないでしょうか。

宮沢賢治の魅力は、その才能が多方面にわたっているということもあります。今でいう鉱物学や農学といった理数系の知識もあれば、チェロを演奏したり豊かな擬音語・擬態語を紡ぎ出したりできる文系的才能も持ち合わせていました。読めば読むほど、万能人のイメージが強くなります。

今度は、賢治が別のテーマで書いた作品を読みたくなってきました。

→本書について触れている本:
  ・橋本 紡 『流れ星が消えないうちに』 (2011/09/13の記事
  ・本田 健 『10代にしておきたい17のこと』 (2012/05/09の記事)…巻末で「10代に読んでおきたい本」の1冊として紹介

→著者の他の作品・他社から出版されている本:
  ・『注文の多い料理店』 (新潮文庫) (2005/01/31の記事
  ・『新編 銀河鉄道の夜』 (新潮文庫) (2005/02/16の記事
  ・『銀河鉄道の夜』 (角川文庫) (2008/09/05の記事
  ・『注文の多い料理店』 (岩波少年文庫) (2012/09/10の記事
  ・『セロ弾きのゴーシュ』 (角川文庫) (2013/04/11の記事

→この本にハマったら次はコレ!!
  ・柳田 国男 『遠野物語』 (2012/10/23の記事

(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.1cm)
<収録作品一覧>

・やまなし
・いちょうの実
・よだかの星
・ひかりの素足
・風の又三郎
・銀河鉄道の夜

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