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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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流れ星
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アルバイト
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読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

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もうすぐ通算650冊に到達予定。
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181冊目!

アンの娘リラ アンの娘リラ
第十赤毛のアン

モンゴメリ Lucy Maud Montgomery
訳:村岡 花子

(新潮文庫) 新潮社 2000


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アンシリーズ完読です。でも全体として暗い内容で、なんだか寂しい感じもする。アンの息子達が1人また1人と戦地に赴き、家の中が寂しくなっていく様子が身にしみてわかる。

戦地がどんな状況になっているかは書かれていない。あくまでも家族(特にリラ)に視点を置いて、彼らにとっての戦争が一体どんなものだったのかが中心になっている。こういう形で反戦の意志を表現するのは面白いなと思う。

戦闘地帯を離れていても、戦争というものが兵士の家族にどんな影響を及ぼすのか。現代のように世界各国での争いをニュースで常日頃から耳にすることが当たり前になってしまったからこそ、こうした視点で戦争を考えてみるのもアリかもしれない。

(市立図書館で借りて)

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168冊目!

虹の谷のアン 第九赤毛のアン 虹の谷のアン
第九赤毛のアン

モンゴメリ Lucy Maud Montgomery
訳:村岡 花子

(新潮文庫) 新潮社 2000


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「虹の谷」は、アンとギルバートの子供たちが大好きな遊び場の名前。大人にかまってもらえない牧師館の子供たちも、ここを気に入って遊びにやってくる。

牧師さんの夢想家ぶりにはこちらもはらはら。この人、本当に父親として子供のことを気にかけてるんだろうか。いやそれ以前に頭のどっかがおか・・・あ、やめとこう。

それにしてもアンの出番がほとんどないのは残念だなぁ。時々噂話をしてるくらいだし、主人公はほぼ子供たち。長男のジェムがクイーン学院に入学するところで終わってるから、もう世代が違うんだなぁと実感する。

そして気になったのがラスト。ドイツの政治問題や戦争についての言及がある。時代背景から考えて第一次世界大戦の直前じゃないかな。モンゴメリの作品は読んでてとても面白いと思えるようになってきたけど、こうした政治問題もさりげなく織り込んでしまうところはやはりすごい。同時に、世界の動きがアンの日常も変化させかねない状態になってしまったのが残念。

アンシリーズも残り1冊です。

(C市図書館で借りて)

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165冊目!

アンをめぐる人々 アンをめぐる人々―第八赤毛のアン

モンゴメリLucy Maud Montgomery
訳:村岡 花子

(新潮文庫) 新潮社 2000


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『アンの友達―第四赤毛のアン』と同様、この巻はアヴォンリーを舞台にした短編集。ほとんどアンが結婚する前のお話ばかり。アンが「わたし」と1人称で語る文体のものもあって、おなじみの登場人物が織り成す物語が少し違う雰囲気を帯びているように思う。

この短編集に共通しているテーマを挙げるなら、人と人との愛情ってところかな。誰に対してどんな思いを抱き、どんな行動をしているのか。パターンが決まっているので、話の結末はところどころ予想できる場合もあるけど、それにしてもこんなにバリエーション豊かな物語群を書けるのってすごいな。

(C市図書館で借りて)

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161冊目!

炉辺荘(イングルサイド)のアン 炉辺荘(イングルサイド)のアン
第七赤毛のアン

モンゴメリ Lucy Maud Montgomery
訳:村岡 花子

(新潮文庫) 新潮社 1958-12


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 前作の舞台「夢の家」から場所を移し、「炉辺荘(イングルサイド)」で展開するアン一家の生活。この作品は、アンを中心にその子ども達を一人ひとり主役に立てて物語が進んでいる気がする。

 アンの子どもたちは、母親同様に素直で想像力豊か。そして、お母さんの愛情をいっぱいに受けて育ったためか、彼らの母親への愛情も深い。子どもにとって、お母さんとお父さんは憧れの存在であり、生活の中枢であり、他の場所には存在しえない理解者。現代先進国の家族の実情とはかけ離れていて、私には理想の家庭に見える。

 作品の1番最後に、久しぶりに(といった感じで)アンの心の葛藤が描かれる。ギルバートは自分たちの結婚記念日を忘れてしまったんじゃないか、かつての恋人への愛情が再燃しているんじゃないか(=やきもち)、自分なんてもうどうでもいいんだ・・・。

 アンの悩む様子は他の作品にも何回か出てきたけど、この作品で特有なのは彼女が「年齢」を強く意識していること。20代で結婚して、「結婚15周年」という記述があるから40代に近づいていることがわかる。昔はよかった、若いころの青春が懐かしい。そんな内容が急に増えて驚いた。

 他にも、「可愛いこどもたちも数年したら大人になって、この家を離れていってしまう」と将来の寂しさを先取りした不安まで抱いている。過去と未来と、その間に存在する現在。この時間の流れを強く意識させる作品だった。

(C市図書館で借りて)

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159冊目!

アンの夢の家 第六赤毛のアン アンの夢の家
第六赤毛のアン

モンゴメリ Lucy Maud Montgomery
訳:村岡 花子

(新潮文庫) 新潮社 1958-08


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アンはついにギルバートと結婚し、新居で甘~い新婚生活をスタートする。ご近所さんたちは、「アン」シリーズ定番の強い個性を持った人たち。灯台守りのジム船長や、男の悪口がほとんど口癖のミス・コーネリア、とても美しいのに自らの不幸を嘆いてふさぎこんでしまうレスリーなどと一緒に、アンは毎日の生活を「主婦」として楽しんでいる。

 この作品で初めて、アンには悲しい出来事が訪れ絶望の淵に立たされる。希望で元気いっぱいだった彼女がこんなに落ち込んでしまうなんて、ご近所さんたち同様に「大丈夫かな」とハラハラしながら読んでいた。最後に、ちゃんといつも通りに持ち直したからよかったけど。

 それにしてもアンとギルバートの会話は本当に熱いね。読んでるこっちが赤面するくらい。時々意見の食い違いも起こってるけどとっても仲良しの夫婦、お似合いカップルだと思う。

(C市図書館で借りて)

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147冊目!

アンの幸福 アンの幸福
第五赤毛のアン

モンゴメリ Lucy Maud Montgomery
訳:村岡 花子

(新潮文庫) 新潮社 1958-02


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ギルバートと婚約し、大学で医学を学ぶ彼に手紙をせっせとしたためるアン。 シリーズの中で始めて、アンの手紙の形式で彼女の日常が語られる。

 この作品の中でも彼女は周囲の人々の人気者。少々付き合いにくそうな人がいても、たちまち仲良くなってしまうところがすごい。ここでもまた何組かのカップルの縁結びに一役買っていて、彼女の活躍ぶりに関心するばかり。

 次の作品ではいよいよアンとギルバートが晴れて夫婦になる。さて、どんな新婚生活が始まるんだろう…?

(C市立図書館で借りて)

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