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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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流れ星
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女性
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アルバイト
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読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

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「○○冊目!」…在学中
「○○冊目!」…卒業後
もうすぐ通算650冊に到達予定。
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696冊目!



『人は見た目が9割』発表後の筆者の考えや補足をまとめたような1冊。ビジネス書や啓発本でも「〇〇は△△が9割」とタイトルを踏襲したり真似したりするものが未だに存在します。初めの1冊が社会に大きな衝撃をもたらしたことは明らかです。

コロナ禍でこの本を読んで、人間同士のコミュニケーションは言葉だけで100%成り立っているのではないと改めて思いました。

マスクなしで会って交流できていた頃は、相手の表情(特に口元)を見たり、同じ料理を食べて匂いや味を分かち合ったり、相手の声の微妙な大小や高低を聞き分けたりすることが可能でした。

しかし、マスク着用が前提となれば口元をよく見ることはできなくなり、会食を制限されれば一堂に会して同じ雰囲気を複数人で共にすることもできなくなり、デジタル機器を介して話せば音声に多少のノイズさえ生じて生身の声とは異なるものになってしまいます。

以前のように「誰かと満足いく交流ができた」と実感できることが少ない今、言葉だけでなく五感で人と人が意思疎通することに異論を唱える人はいないでしょう。むしろ、制限された感覚をいかに補いながら孤独を解消していけばよいのか、世界中の人々が模索をしている真っ最中なのだと思えます。

→本文中に登場した本:
  ・ゴールマン 『EQ こころの知能指数』 (2005/04/15の記事

→著者の他の本:
  ・『人は見た目が9割』 (2012/04/16の記事
  ・『その癖、嫌われます』 (2012/07/17の記事
  ・『女性も見た目が9割』 (2012/07/19の記事
  ・『「見た目」で選ばれる人』 (2014/01/02の記事
  ・『「声」は見た目よりものをいう』 (2018/02/21の記事

(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.0cm)

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549冊目!

誤解だらけの「発達障害」 誤解だらけの「発達障害」

河野 俊一

(新潮新書) 新潮社 2012-11

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タイトルでは「障害」という言葉を使っていますが、本文中では「発達に遅れがある」と言い換えています。

著者は、発達障害と診断された子どもたち(主に幼児から小学生)に、勉強のしかたを身につけさせながら社会への適応を支援しています。授業のようなことをやっているので学習塾のイメージもありますが、実際に通所していた児童の成長例を読むと、その成果に驚かされます。

「相手の目を見て話を聞く」「口を開けたままにしない」「あいさつをきちんとする」・・・現在、家でも学校でもあまり厳しく教えられることがない項目ですが、子どもたちにとって「身につくまで教わる」という経験が大きな意味をもつことがわかります。

わが子が発達障害かどうかに限らず、子どもたちの教育と自立について考えるのに有用な1冊だと思います。

(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.0cm)

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264冊目!

アメリカ病 アメリカ病
矢部 武

(新潮新書) 新潮社 2003-05


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ほかの新潮新書の巻末に、広告が出ていました。日本人からするとアメリカは自由で豊かでプラスのイメージが強いですが、矢部さんが長年の現地取材を元に執筆した本書では、行く末が心配になるほど脆弱な一面が浮き彫りになっています。

たとえば心理的な健康面(第1章)。うつ病について勉強していたとき、アメリカはカウンセリングの研究が進んでいて、気軽にセッションを受けられる点を個人的にうらやましく思いました。でもそれが、日本の居酒屋のように悩みを吐き出せる場がなく、カウンセラーの元に人々が殺到している裏返しだったとは。。。

身体的な健康面(第2章)でも、過度に病気を恐れてサプリメント漬けになっていたり、太る恐怖に怯えて摂食障害を起こしたり。

外国のことだからと他人事で済ませたい気持ちもあるものの、グローバル化の中で日本もこのように病んでしまう可能性も捨てきれません。

(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.0cm)

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229冊目!

謎解き 少年少女世界の名作 謎解き 少年少女世界の名作

長山 靖生

(新潮新書) 新潮社 2003-06


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読んだことのある本がたくさん取り上げられていて、楽しく読めました。著者の長山さんは文学の専門家ではありませんが、鋭い指摘も随所にあります。

それぞれの作品が書かれた背景、特に歴史的背景を知ると、なじみのある物語も違って見えてきます。子ども向けの単なるエンターテイメントとしての読みものではなく、現代の大人もじゅうぶんに楽しめることがわかります。

タイトルは知っていても、まだまだ読んだことのない作品も多いです。

それにしても、『フランダースの犬』は日本でしか人気がないなんて、意外だ…。

→本文中で触れていた本:
  ・p. 63 ルブラン 「怪盗ルパン」シリーズ (2019/02/22の記事
  ・p. 63 ドイル 『シャーロック・ホームズの冒険』 (2006/05/17の記事
  ・p. 90 デフォー 『ロビンソン・クルーソー』 (2017/06/11の記事
  ・p. 187 モンゴメリ 『赤毛のアン』
    新潮文庫版 (2005/08/29の記事
    角川文庫版 (2020/04/27の記事
  ・p. 201 川端 康成 『伊豆の踊り子』 (2020/09/13の記事
  ・p. 207 ルイス 『ナルニア国ものがたり』 (2006/04/02の記事

→著者の他の本:
  ・『不勉強が身にしみる』 (2012/11/14の記事
  ・『若者はなぜ「決められない」か』 (2013/01/20の記事

(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.0cm)

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220冊目!

人は見た目が9割 人は見た目が9割
竹内 一郎

(新潮新書) 新潮社 2005-10


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新書を読んでいると、よくこの本のタイトルが出てきます。まるで合言葉のように目にするので、1度読んでみようと思っていたところでした。

タイトルが引用されるのは、主にビジネスマナーを説く文脈。「仕事では実力も大事だけれども、まずは外見を整えなさい」という意味で使われていることがほとんどです。

でも本書の内容は、ビジネスとはあまり関係がありません。著者が書こうとしたのは、非言語コミュニケーションについての本。中身より、タイトルが一人歩きして知られているような気がして、残念です。

映画や漫画の引用・分析が多く、参考文献が豊富。「コミュニケーション論なんて、難しそう」という人でも読みやすいと思います。

→本書で紹介されている本:
  ・エンデ 『モモ』 (2008/09/24の記事

→本書について触れている本:
  ・岡田斗司夫 『いつまでもデブと思うなよ』 (2010/03/11の記事

→著者の他の本:
  ・『その癖、嫌われます』 (2012/07/17の記事
  ・『女性も見た目が9割』 (2012/07/19の記事
  ・『「見た目」で選ばれる人』 (2014/01/02の記事
  ・『「声」は見た目よりものをいう』 (2018/02/21の記事
  ・『やっぱり見た目が9割』 (2021/05/04の記事

(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.0cm)

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162冊目!

超バカの壁 超バカの壁
養老 孟司

(新潮新書) 新潮社 2006-01-14


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『バカの壁』シリーズでは一番読みやすかったかも…。各章ごとにテーマが違っていて、完結しているつくりでした。読み始めたら、その日のうちに読みきっちゃった。

さすがに3冊読んだら、シリーズ中で一貫して著者が言おうとしていたことがつかめてきました。挙げられる例は異なるものの、繰り返し同じ内容を述べています。ただ、語り口が独特なので、(最終章やあとがきにもあるように)誤解や論争の的になったのもうなづけました。

見出しや主張だけを読むと、とても突出したことを言っているように見えます。しかし、後から詳しい説明を読んでいくと「あぁなるほど」と納得できる。慣れてきたら、「養老節」にすっかりハマりました。

私も著者と同じ考え・価値観で世の中を捉えるかどうかは別として、他の著書も読んでみたいと思いました。

→著者の他の本:
  ・『バカの壁』 (2011/08/20の記事
  ・『死の壁』 (2011/09/17の記事
  ・『本質を見抜く力』 (竹村公太郎との共著・2011/09/19の記事
  ・『虫眼とアニ眼』 (宮崎 駿との共著・2012/10/03の記事

(市立図書館で借りて・背表紙幅:0.9cm)

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