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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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流れ星
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アルバイト
趣味:
読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

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もうすぐ通算650冊に到達予定。
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671冊目!


(山川出版社 2011/04/11)

ウイルスによる感染症が広がる中、哲学や宗教、思想をもう1度学び直すきっかけになりました。先人たちもあらゆる感染症や自然災害など、人生における不安に向き合ってきた歴史があります。昔の人たちに学ぶことは多いです。

私の高校では公民として倫理が必修科目でしたが、大多数の高校では履修できない場合がほとんどのようです。世界史・日本史・現代社会と重なる内容もありますが、個人的には学んでよかったと思える科目の1つ。

(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.7cm)

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146冊目!

ふらんす物語 ふらんす物語
永井 荷風

(岩波文庫) 岩波書店 2002-11


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『あめりか物語』の続編。主人公と同じく、実際アメリカでの滞在期間を終えて憧れのフランスへ来た永井荷風。アメリカとヨーロッパの違いや、日本とフランスとの違いが前作よりもはっきりと書かれている箇所が多い。

一方で、強い孤独の中で考えをめぐらしているような記述もある。現代でいう「うつ」を連想させるような。暗い表現、はっきりとテーマとして置いている短編が明らかに増えている。西洋文明との出会いが、彼にこのような考えを抱かせるに至ったと考えることはできないだろうか。

→著者の他の本:
  ・『あめりか物語』 (2005/10/18の記事

(C市図書館で借りて)

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145冊目!

ボヴァリー夫人 ボヴァリー夫人
フローベール

(新潮文庫) 新潮社 2000


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(原題:Madame Bovary)

村の医者に嫁いだ、恋愛に強い憧れを抱くエマ。しかし結婚生活は理想とは程遠く淡白で退屈なものだった。しびれをきらした彼女は不倫を重ね、秘密を夫に隠すために借金まで始める。そしてついには自らを滅ぼすに至る…

エマの口調はどこか『痴人の愛』(2005/01/21の記事)のナオミを連想させる。でも彼女の「愛されたい。ロマンチックな恋がしたい!」という強い思いには共感する人が多いのではないだろうか。

客観的にみれば、エマは人並みはずれた狂った女ですまされるかもしれない。ただ、折々見せる苦悩の場面や、死の直前に一瞬訪れる安らかさ、それから著者の「ボヴァリー夫人は私だ」との発言を考えると、そう簡単に蔑むことなんてできないと思う。

貞潔を重視するキリスト教との対比で、この点が一層明確になる。エマ自身が修道院で学び、信心深かったという記述からも、どちらがよくてどちらが悪いという線をひくのが難しい気がする。

→この本について触れている本:
  ・太宰 治 『きりぎりす』 (2021/05/21の記事

(C市図書館で借りて)

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141冊目!

あめりか物語 あめりか物語
永井 荷風

(岩波文庫) 岩波書店 2002-11


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筆者自身がアメリカへ留学した経験を素に、フィクションの形式をとって「アメリカに住む日本人」を描いた作品。よく見ると、筆者がたどった順に都市が出てくるようになっている。

日本国内にいた時に聞いたアメリカと、実際に旅に出て目にしたアメリカ。そこには何らかのギャップがあったと思う。初期の作品では彼はそれに目をつぶろうとしていたけれども、旅を進める中で、目にする物事を素直に受け入れられるようになってくる。

外国へ行くことの1つの意味が表れてくるように思う。「百聞は一見にしかず」ってこと。その場へ行って体験してみないとわからないことってあるはずだから。

→著者の他の本:
  ・『ふらんす物語』 (2005/11/10の記事)・・・続編として読める本です。

(大学附属図書館で借りて)

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137冊目!

アウシュヴィッツは終わらない アウシュヴィッツは終わらない
あるイタリア人生存者の考察

プリーモ・レーヴィ
訳:竹山 博英

(朝日選書) 朝日新聞社出版局 1980-01


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訳がカタくて読みにくい…んだと思う。この読みにくさはもとの文章じゃなくて訳のせいじゃないかなぁ。

著者はイタリア人ということもあって、強制収容所の監督のドイツ人を外国人として見ている面もあるから、他にも生き残った人の手記とは少し目線が違う気がする。時折出てくるフランス語・ドイツ語が理解できると、言葉の違いからくる苦しさも伝わってくる。

でもこの作品に書かれていることの現実味がわかない。実際に起こったことなんだと思えない。著者が体験したことというよりも、冷静に第三者の目線で見たかのような書き方をしている文章だと思う。

→アウシュヴィッツについて書かれている本:
  ・フランクル 『夜と霧』 (2012/10/13の記事

(大学附属図書館で借りて)

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131冊目!

もっと知りたいグリム童話 もっと知りたいグリム童話
野村 ひろし(※)

筑摩書房 2004-01


※「ひろし」は「さんずい」に「玄」の字

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学術書というより、一般向けに書かれたグリムについての知識本という感じ。言葉遣いも丁寧でわかりやすい印象がある。マックス・リュティの『ヨーロッパの昔話』を読んでおいたおかげで、同書からの引用がすぐわかって面白かった。…というより、リュティの理論を解説してくれてる部分が非常に参考になったので、ありがたかったという方がいいのかな。

「本当は恐ろしいグリム童話」ブームとからめて書かれているのが、日本の一般の読者向けという印象を強くする。著者はグリム童話を完訳し、他にもグリム関連の本を書いているので、是非そちらも目を通してみたいところ。

→著者が手がけた、グリム童話の完訳版:
  ・『完訳グリム童話集 1』 (2012/01/12の記事

→著者のほかの本:
  ・『目で見るグリム童話』 (2012/10/11の記事
  ・『ドイツの子どもの本』 (2014/09/28の記事
  ・『ドイツの昔話と文学』 (2018/08/24の記事

→グリム童話とディズニー映画との関連を詳しく述べている本:
  ・有馬 哲夫 『ディズニーの魔法』 (2011/10/15の記事

(C市図書館で借りて)

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