忍者ブログ
流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
 カレンダー 
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
6 7 8 9 10 11
12 13 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
 ブログ内検索 
 プロフィール 
HN:
流れ星
性別:
女性
職業:
アルバイト
趣味:
読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

各記事TOPの
「○○冊目!」…在学中
「○○冊目!」…卒業後
もうすぐ通算650冊に到達予定。
 カテゴリー 
 P R 
 Amazon 
[687]  [686]  [685]  [684]  [683]  [682]  [681]  [680]  [679]  [678]  [677
444冊目!

ドイツの子どもの本 ドイツの子どもの本
大人の本とのつながり

野村 ひろし(※)

白水社 2009-10-22

※「ひろし」は「さんずい」に「玄」の字

by G-Tools
以前、グリム童話の完訳版を読みました。その訳者、野村先生の著書です。

タイトルにもあるとおり、大人の本=小説などとの関連について触れている章もあります。学生時代に受講した<ドイツ文学史>を思い出しながら、古典作品や文学思想の流れをつかむことができました。

子ども向けの本の内容と、大人向けの本の内容は密接な関係にある・・・意外な点が指摘されていて驚きました。しかしよく考えればその通りで、大人が子どもについてどう考え、何を期待して作品を与えているかは、時代によって変化するのは当然なのかもしれません。

印刷技術、製本技術の発展も大きな影響を与えています。野村先生が他の著作で紹介している「一枚絵」から始まり、白黒の本、多色刷りの本へと拡がっていくにつれて、作家たちの表現手法も幅が広まっているのがわかります。

その点では、今後は電子書籍やタブレット形式の絵本が主流になっていくのかもしれません。IT技術の進歩で出版やメディア業界が大きく変わるにつれ、子どもの本の形態も歴史的な転換期にあると見ることもできそうです。

→著者が手がけた、グリム童話の完訳版:
  ・『完訳グリム童話集 1』 (2012/01/12の記事

→著者の他の本:
  ・『もっと知りたいグリム童話』 (2005/09/28の記事
  ・『目で見るグリム童話』 (2012/10/11の記事
  ・『ドイツの昔話と文学』 (2018/08/24の記事

(F市図書館で借りて・背表紙幅:2.3cm)

<本文中に登場した作品> たくさんあるので一部のみ

・p. 231 マン 『トニオ・クレーゲル』 (2011/10/05の記事
・p. 232 ヘッセ 『車輪の下』 (2011/10/03の記事
・p. 234 カフカ 『変身』 (2012/07/23の記事

拍手[0回]

PR

Template by ららららいふ / Material by 素材くん「無料WEB素材屋」

忍者ブログ [PR]