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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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流れ星
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文学部在学中に223冊を読破。

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447冊目!

死因不明社会 死因不明社会
Aiが拓く新しい医療

海堂 尊

(ブルーバックス) 講談社 2007-11-21

by G-Tools
これまで、小説の世界を通じてAi(死後医療画像検索)の必要性を訴えてきた著者。今回は医療現場に携わる一員としての立場から、その有用性を強く主張しています。

一般の読者にもわかりやすく読めるよう、「チーム・バチスタ」シリーズの白鳥室長と別宮記者が対談形式で語る章、著者が専門知識も盛り込んでより深く説明している章とが交互に並んで構成されています。

そもそも人は必ず死ぬのに、正しい死因が特定されないまま済まされているという現実。解剖ではコスト・人材共に問題があり、更に死因特定に限界があるという痛烈な批判。そこで著者は作品で紹介するように、画像診断と組み合わせた病理検索を提案しています。

日本はMRI・CT機器の設置数が先進国トップレベルであるなど、これまで知らなかったことまで書いてありました。「無知は罪である」と著者は繰り返し主張していますが、医療のことは医療関係者に任せておけばいい、という一般人の安易な考え方も、「死因不明社会」成立に一役買ってしまったことは確かなようです。

(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.4cm)

→著者の他の本:
  ・『チーム・バチスタの栄光』 (2012/12/20の記事
  ・『ナイチンゲールの沈黙』 (2013/01/28の記事
  ・『螺鈿迷宮』 (2013/02/09の記事
  ・『ジェネラル・ルージュの凱旋』 (2013/05/06の記事
  ・『ブラックペアン1988』 (2013/09/04の記事
  ・『夢見る黄金地球儀』 (2013/09/28の記事
  ・『医学のたまご』 (2013/11/29の記事
  ・『ジーン・ワルツ』 (2014/04/16の記事
  ・『ひかりの剣』 (2014/07/18の記事
  ・『イノセント・ゲリラの祝祭』 (2015/09/01の記事
  ・『極北クレイマー』 (2016/08/14の記事
  ・『マドンナ・ヴェルデ』 (2016/10/05の記事
  ・『ジェネラル・ルージュの伝説』 (2017/01/03の記事
  ・『トリセツ・カラダ』 (2018/08/08の記事
  ・『外科医 須磨久善』 (2020/07/07の記事
  ・『アリアドネの弾丸』 (2023/04/09の記事

→著者の公式サイト:
  ・海堂尊公式ホームページ http://author.tkj.jp/kaidou/

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