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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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流れ星
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アルバイト
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読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

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「○○冊目!」…在学中
「○○冊目!」…卒業後
もうすぐ通算650冊に到達予定。
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724冊目!



昨年辺りから、本屋や図書館で猫関連の本を探すルーティーンが加わりました。飼い方・育て方だけでなく、今興味があるのは「猫の絵本」。探してみると、想像以上にたくさん見つかります。

猫を描いた絵には、作家ごとに猫へのやさしいまなざしが感じ取れます。シンプルな線だけで猫の体の柔らかさを表現する作風もあれば、絵具で毛の一本一本まで描きこみフワフワな見た目にこだわった作品もあります。

この本の作者、町田さんを知ったのは「なまえのないねこ」でした。キラキラとビー玉のように輝く猫の目と、筆のタッチを残しつつびっしりと描かれた猫の被毛。さらに、何度も重ね塗りして細かいところまで描きこまれた背景の数々。ところどころに隠れている「TNR」や「ねこ」などの文字。

猫好きな大人が思わずニヤリとしてしまうしかけが散りばめられていて、何度も繰り返しページをめくりたくなります。

「ねこはるすばん」では、表紙の猫の瞳がとても細くてこわがるお子さんもいるかもしれません。でも最後のページでは・・・これは猫を飼っている方には「あるある」でしょう。

(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.0cm)

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721冊目!



タイトルから勝手に「猫が何を話しているか、人間が学ぶための教科書」だと勘違いしていたのですが、読み進めてみたら「猫が子猫たちのために書いた、人間の家で快適に暮らすための教科書」でした。着想がユニークです。

我が家で元野良猫を飼い始めて1年半。少しずつ飼い主を認識し、要求があれば「にゃー」と鳴き、ペースト状おやつを指から舐めてくれるまでに人間に慣れてきました。

ナデナデしようとすると爪を出してくるけど(怖)

野良生活が長かった(推定5年)ので、まだまだ心理面で距離をつめるには時間がかかりそうです。もうしばらく、3段ケージの中で家猫修行をがんばってもらわねば。

物理的な触れ合いはなかなかできていませんが、猫は猫なりに自分の置かれた状況を把握し、人間をうまく操っているのではないかと感じることはあります。

大好きなおやつは真っ先に完食するのに、お薬入りのごはんにはそっぽを向いてるとか。

基本的にこちらの話には馬耳東風なクールな表情をしているのに、甘えたいときにはとびっきりの高い声で「にゃ~ん」と一発かましてくるとか。(「猫なで声」とはよく言ったものだ)

ケージ前にストーブを置いておけばゴロンと横になってかわいいポーズを披露するのに、暖房がついていない日はベッドから出てこないとか。

何もかも、人間目線で「何がかわいく見えるか」計算しつくされている行動に見えてきます。もしかして、うちの猫もこの本の内容を野良時代に習得していたんだろうか。お母さん猫は優秀な教育者だなぁ・・・と変なところに感心したりするのです。

→この作品について触れていた本:
  ・大島 弓子 『グーグーだって猫である』 (2011/11/18の記事

(古本屋で購入・背表紙幅:1.1cm)

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665冊目!

武蔵野 アニメカバー版 「文豪ストレイドッグス」×角川文庫コラボアニメカバー
武蔵野
アニメカバー版 「文豪ストレイドッグス」×角川文庫コラボアニメカバー
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KADOKAWA / 角川書店 (2016-03-25)


独歩は読者に、おすすめの歩き方や地域の巡り方を指南していて、少々うるさく感じられる部分もあるのですが、彼なりの美的感覚や価値観には強い芯を感じます。

(古本屋で購入・背表紙幅:1.0cm)

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552冊目!

モルグ街の殺人・黄金虫 モルグ街の殺人・黄金虫
ポー短編集〈2〉ミステリ編

ポー Edgar Allan Poe
訳:巽 孝之

(新潮文庫) 新潮社 2009-04-25

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(英題:The Murders in the Rue Morgue / The Gold-Bug)

先日、別の本でタイトルを見かけました。ポーの主要な作品をまだ読みきっていなかったことを思い出し、古本屋で買っておいた分を引っ張り出すことになりました。

ポーといえば、「江戸川乱歩」が筆名をマネした、程度にしか捉えていませんでしたが、推理小説というジャンルを初めて書いたと知り、当時の社会に大きく影響を及ぼしたことが読んでいても感じられました。

警察とは別に私立探偵が街に存在していて、事件の謎を科学的に立証していくというスタイル。読者は語り手と共に謎を追い、最後の種明かしに心躍らせる・・・。確かに現在の推理ものの原形です。

元祖名探偵・デュパンのキャラクターが、シャーロック・ホームズと多くの点で重なるのもおもしろい。「普通の人」とは違う価値観やものの見方をすることで、視野が広がることを示しているようです。

→掲載作品について触れている本:
  ・風野 真知雄 『大統領の首』 (2016/05/30の記事

→著者の他の作品:
  ・『黒猫・アッシャー家の崩壊』 (2012/10/05の記事

(古本屋で購入・背表紙幅:1.0cm)

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472冊目!

門
夏目 漱石

(新潮文庫) 新潮社 1986-11-29

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漱石の三部作を制覇。「神様のカルテ」シリーズにも漱石が取り上げられ、新装版を発売している出版社もあるようです。

朝日新聞では、「三四郎」に続いて「それから」も復刻連載中。静かな漱石ブームに私も乗っかっています(^^:

高校の現代文では「こころ」が必ず取り上げられます。でも「こころ」を生み出すまでの漱石の作品を見ていると、人間関係についての悩み・社会と個人の関係についての問題提起など、テーマはさまざま。いきなり集大成の「こころ」ではなく、他の作品を学生に読ませる方がよいのでは…と思ってしまいます。

「門」では主人公が悩みの解決を求めて禅寺に行きます。禅になじみのない読者も、一緒にお寺に迎え入れられたよう。三部作の中で特に異色な場面でした。

→この本について触れている本:
  ・姜 尚中 『悩む力』 (2010/03/21の記事
  ・長山 靖生 『若者はなぜ「決められない」か』 (2013/01/20の記事

→漱石の初期「三部作」:
  ・『三四郎』 新潮文庫 (2009/01/28の記事
  ・『それから』 角川文庫 (2014/12/28の記事
  ・『門』

→著者の他の本:
  ・『草枕』 新潮文庫 (2008/08/25の記事
  ・『夢十夜・草枕』 集英社文庫 (2013/08/26の記事
  ・『こころ』 角川文庫 (2014/03/09の記事

(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.0cm)

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455冊目!

それから それから

夏目 漱石

(角川文庫) 角川書店 1985-10

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「いいか、君は笑っている。笑っているが、その君はなにもしないじゃないか」(p. 87)

何年も前に「三四郎」を読んで以来、続く2作も読みたいと思ったまま時間がたってしまいました。続編かと思っていたら、独立したお話でした。

主人公は現代日本で言う高学歴ニート。大学を卒業して高い教養を身につけたのに、職には就かず結婚もせず、経済的にも親に頼って暮らしています。自立願望もあるものの、その知識とプライドから社会に適応できずジレンマを抱える姿が、現代人とも重なります。

「なぜ働かないって、そりゃ僕が悪いんじゃない。つまり世の中が悪いのだ」(p. 90)

私も体調を崩して働けなかった数年間、そっくりなことを考えました。問題は自分にあるのではなく、環境や社会にあるのだと責任転嫁して納得しようとしていたのです。

本作でもう1つ大きく扱われているテーマは、三角関係及び不倫について。発表当時の男女観が反映され、家庭における妻の立場がどのようなものだったのか考えるヒントになりそうです。

→この本について触れている本:
  ・姜 尚中 『悩む力』 (2010/03/21の記事
  ・長山 靖生 『若者はなぜ「決められない」か』 (2013/01/20の記事

→漱石の「初期三部作」:
  ・『三四郎』 新潮文庫 (2009/01/28の記事
  ・『それから』
  ・『門』 (2015/04/25の記事

→著者の他の本:
  ・『草枕』 新潮文庫 (2008/08/25の記事
  ・『夢十夜・草枕』 集英社文庫 (2013/08/26の記事
  ・『こころ』 角川文庫 (2014/03/09の記事

NPOの民間図書館で借りて・背表紙幅:1.3cm)

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