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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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流れ星
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読書
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文学部在学中に223冊を読破。

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473冊目!

4334036643 アホ大学のバカ学生
グローバル人材と就活迷子のあいだ

石渡嶺司
山内太地

(光文社新書) 光文社 2012-01-17

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強烈なタイトルに刺激されて借りた本。前半は笑える(いや、笑えない?)バカ学生のエピソードや大学の現状が中心。最終章にて、グローバル化を目指す大学側の模索や取り組みが紹介されています。

Amazonでレビューをちらっと読んでみたら、評価は真っ二つ。「とてもおもしろい」と「大学や学生たちをバカにしている、けしからん」と両極端でした。

大学や学生についても、実際は同様に二極化が進んでいるのではないでしょうか。やりたいことや夢を見つけて、懸命に学ぶ(あるいは育てる)動きと、名ばかり学生でモラトリアムを楽しんでいるだけの動きと・・・。

著者の1人、山内氏は日本国内の大学を全て回って(2011年度現在)取材をしているとのこと。文部科学省の役人はそこまでしないはずですから、少なくとも客観的な見解には信頼性がありそうです。

問題は、本文にもあったように現場の人間(大学職員や教員、関係者)が認めるか否か。

出版から3年がたった今、更に大学事情は変化しているはず。今後の著書が気になります。

→本文中に登場した本:
  ・p. 156 城 繁幸 『若者はなぜ3年で辞めるのか』 (2006/11/08の記事

(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.0cm)

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297冊目!

不勉強が身にしみる 不勉強が身にしみる
学力・思考力・社会力とは何か

長山 靖生

(光文社新書) 光文社 2005-12-13


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大学を卒業してから4年が経とうとしています。たくさん勉強してきたはずだったのに、いざ社会人になって自分の無力さにがく然としたこともありました。

特に現代の日本で、生き抜くのに何が必要か・今足りないものは何か、みんなが答えを探しているのに、なかなか見出せない気がしています。(もちろん私もその1人)

子どもたちへの教育を改善して何とかしようという動きもあります。しかし私は著者と同意見で、まず大人自身が学び直す必要もあると考えています。大人が思う以上に、子どもたちは大人をよく見ていますから、「勉強しなさい」と繰り返すよりも態度が訴えるものの方が大きいと感じるのです。

→本文中に登場した本:
  ・p. 137 司馬 遼太郎 『燃えよ剣』 (2005/03/27の記事

→著者の他の本:
  ・『謎解き 少年少女世界の名作』 (2012/05/13の記事
  ・『若者はなぜ「決められない」か』 (2013/01/20の記事

(NPO運営の民間図書館で借りて・背表紙幅:1.3cm)

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272冊目!

  
「ニート」って言うな! 「ニート」って言うな!
本田 由紀
内藤 朝雄
後藤 和智

(光文社新書) 光文社 2006-01-17


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「ニート騒ぎは、いつのまにか労働と教育を『人間の条件』とみなすような世論が拡大した可能性を示唆しています。

そして油断していると、この条件を満たさない人たちが、いわば『プチ人間以下』と見なされて、個人の尊厳を奪われ、脱人間化されるところまで、日本社会が転がり落ちていく可能性があります」 (p. 166 改行引用者)


知人の知人に、定職なし・独身・学生でもなく両親と同居、という人がいます。直接お会いしてもほとんど話をしたことはなく、詳しいことはよくわからないのですが「これっていわゆるニートかな?」と思ったところから興味が出てきました。

ところが開いてびっくり。「ニート」一言をめぐる問題が次々と提起され、内容満載の1冊でした。

形式としては、3人の著者がそれぞれ草稿を持ち寄り、1部ずつ異なる視点から意見を述べています。微妙に見解の違いも見られますが、「ニート」という言葉を軽々しく使う風潮に違和感を持ち、もっと社会構造的な問題として提起したい、という点で一致しています。

読んでみてまず驚いたのが、「ニート」の定義が本家イギリスと日本で違うということ(第1部・第1章)。ざっくり言えば日本のほうが年齢層が広く、失業者を含まない。また、時間が立つうちに定義があいまいになり、「やる気のない若者」「親離れできない子」「ダメ人間」の代名詞としても使われ始めていること(第3部)でした。

そういえば、私も現在無職で求職活動はしていません。でも、体調不良だから就職したくてもできません。代わりといっちゃなんですが、家の中では主婦として家事を仕切る立場です。病人なのか主婦なのか、はたまたニートでしょうか?

→本書の第3部で参考文献として挙げられていた本:
  ・玄田 有史 曲沼 美恵 『ニート フリーターでもなく失業者でもなく』 (2013/04/11の記事
  ・斎藤 環 『社会的引きこもり』 (2013/02/27の記事
  ・正高 信男 『ケータイを持ったサル』 (後日更新予定)
  ・宮本 みち子 『若者が〈社会的弱者〉に転落する』 (2005/07/09の記事

(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.3cm)

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194冊目!

若者はなぜ3年で辞めるのか? 若者はなぜ3年で辞めるのか?
年功序列が奪う日本の未来

城 繁幸

(光文社新書) 光文社 2006-09-15


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新聞で広告を見つけて即、本屋に走り衝動買い。私にしては大変珍しいです(笑)

就活を実際にすすめている身としては、とても興味深い内容だった。企業側から就活生に提供される情報はあくまでも外面的なものでしかなく、いざ内定をもらって働き始めてから「こんなはずじゃなかった」と後悔する例があとをたたないのもうなずける。

「学生の理想が高すぎる」「若者には耐久力がない」では済まない、もっと会社や社会全体を取り巻く根本的な問題があると筆者は主張する。若いうちは下積み→出世を重ねていずれは高給取り、という「レール」があらかじめ定められていて、そのレール以外のキャリアアップは認めない。日本社会は戦後、いや奉公制度が存在していた江戸時代から体質が変わっていないという。

この本を読んでいて、若者である私は憤りを覚えずにいられなかった。社会を動かしている年配世代はなんて勝手なんだ。昭和の高度経済成長期と同じやり方は、もう今の時代は通じないのに。「今、自分たちの身分が確保されればそれでいい」と自らの権力や保身にばかり執着して、次の世代のことはどうなっても構わないなんて。

でも著者はこうも言っている。「彼らには悪気はないのだ」と。だから一層、この怒りのやり場のなさが募って、どうしたらいいのかわからなくなる。

おそらく、私には耐えられない。働いても働いても報われず、働く意味ややりがいを失い、精神的に追い込まれてただの「歯車」の一部としか見てもらえないなんて。

→本書について触れている本:
  ・石渡 嶺司 山内 太地 『アホ大学のバカ学生』 (2015/04/29の記事
  内定辞退や入社3年未満の退職は明治時代からあったとか。

(書店にて衝動買い)

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190冊目!

下流社会 下流社会
新たな階層集団の出現

三浦 展

(光文社新書) 光文社 2005-09-20


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著者も書いているように、参考に挙げられている調査結果やデータは不十分なのでは・・・と思うけど、内容は今後の社会を考えるのに十分ではないかな。

「上流」と「下流」の二極化。格差が拡大していく動きは避けられないような気もする。自分がどんな形でこの流れに乗ることになるかはわからないけど、大変な時代に生まれてしまったんだなと思う。

いわゆる「上流」と「下流」の考え方の傾向の差が挙げられていた。あくまでも傾向であって、絶対的なものではないことは承知しているものの、私の持つ価値観は上流寄りだった。

進路を考え始めた今では、社会の動きがとても気になる。だからこんな本を読んでみたわけだけど、実際に目にして始めてわかることもあるだろう。この本には書いていないこと、客観的な調査には表れない現実も存在するだろう。

でも社会の一面を垣間見る手段として、本という形で考えてみるのも改めてアリだと思った。

→著者の他の本:
  ・『下流同盟 格差社会とファスト風土』 (2007/11/14の記事

(大学生協で衝動買い)

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