忍者ブログ
流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
 カレンダー 
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
 ブログ内検索 
 プロフィール 
HN:
流れ星
性別:
女性
職業:
アルバイト
趣味:
読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

各記事TOPの
「○○冊目!」…在学中
「○○冊目!」…卒業後
もうすぐ通算650冊に到達予定。
 カテゴリー 
 P R 
 Amazon 
[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6
727冊目!

(表紙画像)

桜が丘中のサッカー部員たちは2年生になりました。新しく入部してきた1年生の中には、女子部員、麻奈の姿もあります。

小学校でサッカーをやっていた女の子たちが、中学校には女子サッカー部がないから競技をやめてしまうという問題もありました。

数年前に、自宅の近所の高校が女子サッカー部を創設してニュースになったことがあります。サッカーを続けたい女の子たちにとって、練習環境が整っている学校が増えれば進路の選択肢の幅も広がります。しかし、まだまだ男子サッカーに比べて部活動として広まっている印象はありません。

この作品が発表されたのは、なでしこジャパンによる女子サッカーブームよりも前。青春小説の形をとりながら、スポーツにおける男女の壁についても提起していたのですね。

今後の続編で、麻奈に焦点を当てたエピソードが出てくるのか楽しみです。麻奈の目線で中学校生活や部活動を描いた作品があれば、「サッカーボーイズ」シリーズとはまた少し違う作風になっておもしろそう。

→同じシリーズの作品:
  ・『サッカーボーイズ 再会のグラウンド』 (2022/05/22の記事
  ・『サッカーボーイズ 雨上がりのグラウンド』 (2023/02/26の記事

(古本屋で購入・背表紙幅:1.2cm)

拍手[0回]

PR
725冊目!



アニメの第2期を観たとき、織田作之助の強烈な存在感にショックを受けたのを覚えています。マフィアのキャラクターたちの中でも「殺さず」「孤児の支援をする」姿がカッコよくて、あとから小説版があると知ってずっと読みたいと思っていました。

ファンの間でも人気のあるエピソードで、私の周りにも「織田作」ファンが何人かいます。いつかマフィアから足を洗い、静かに小説を書きたい、という彼の夢はかないませんでしたが、今後アニメや漫画の中で、彼の遺志を継いでいくキャラクターが現れるのではないかと私は勝手に期待しています。

(今のところ、芥川が意図せず「殺さずのマフィア」を継承した形になっていますが、さてさてどうなるか?)

太宰と織田作の別れの場面は、『走れメロス』のクライマックスを思い出します。メロスはセリヌンティウスの死を止めることができましたが、太宰がその場に駆け込んできたのは織田作が致命傷を負った後でした。

織田作が「友だちだからだ」と一言告げると、太宰にとっての世界が一変します。アニメでは織田作の手が太宰の包帯を引いてほどけ、視界が広がるという演出になっていました。誰かの言葉が人の価値観や世界観を変える、という場面は文ストで時折見られますが、太宰の場合は織田作との出会いが彼の生き方を変えるきっかけになったのですね。

太宰が親友を失った後、落ち込んだりふさぎ込んだりしている描写はありません。驚くほど淡々と太宰はマフィアを抜け、新しい生き方の模索を始めます。自殺マニアではありながら、織田作の分まで生きようとしているようにも見えます。

→著者による他の作品:
  ・『太宰治の入社試験』 (2023/06/23の記事

(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.5cm)

拍手[0回]

722冊目!



アニメ版→漫画版→小説版、とたどりつきました。本作はアニメ化もされていて、結末はすでに知っていたのですが、一部小説版オリジナルの場面や設定もあって楽しめました。

太宰と国木田は一見正反対のキャラですが、実は互いの弱点を補い合えるコンビでもあります。本編の漫画版では、敦と芥川、福沢と森のように、普段は仲が悪いのに最強の力を発揮できるペアが複数組登場していました。彼らの「嫌い」は決して相手を否定することではなく、自分の弱さを認めている証の現れなのかもしれません。

7月から再開するアニメを楽しみにしています。

→著者による他の作品:
  ・『太宰治と黒の時代』 (2023/10/30の記事

(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.7cm)

拍手[0回]

715冊目



前作で小学6年生だったサッカー少年たちは、今作で中学生になりました。部活動でサッカーを続ける者、異なる種目の部活動に入部する者、外部のクラブチームへ進む者・・・かつてのチームはバラバラになっていきます。

部活動特有の、先輩後輩の人間関係についても描写があります。私は中高時代に文化部だったので意識しませんでしたが、スポーツ系だと同級生でもプレーの上手い下手があるため、他学年のメンバーにどんな位置づけで見られているのか、差があるようです。

プレーをしていないときも、ある意味で競争にさらされ、チームの一員としての連帯も求められる。小学校のクラブよりも、格段に厳しい世界にみえます。

それでもサッカーを続ける少年たちを、かつてのコーチがそっと見守っている様子が印象に残っています。

「でもな、夢は持っていなければ、絶対叶えられない。それに本当に夢を叶えたものにとって、夢は偶然なんかじゃない、夢はきっと必然なんだ」(p.223)

→同じシリーズの作品:
  ・ 『サッカーボーイズ 再会のグラウンド』 (2022/05/22の記事
  ・『サッカーボーイズ 蝉時雨のグラウンド』 (2024/04/27の記事

(古本屋で購入・背表紙幅:1.2cm)

拍手[0回]

713冊目!



「発見!角川文庫2011」より

司馬さんは「燃えよ剣」のイメージが強く、歴史について詳しそうだと以前から思っていました。
「松本清張の日本史探訪」と形式が似ていますが、取り上げている時代やテーマが異なり、2冊連続で読めておもしろかったです。

先日、高校生向けの日本史用語集と世界史用語集を自分用に購入しました。かつて大学入試の勉強のためにも使っていましたが、手元にあるとやはりすぐ調べられて便利です。大河ドラマや時代ものの映画を観るときにも役に立っています。

学生時代に比べ、今のほうが歴史を学ぶのが楽しいと感じます。

→次に読みたい本を発見!
  ・『完訳 ギリシア・ローマ神話』 (2021/03/16の記事

→筆者の他の作品:
  ・『燃えよ剣』 (2005/03/27の記事

(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.4cm)

拍手[0回]

712冊目!


「発見!角川文庫2011」より

先日読んだ「蔵の中」は江戸時代を舞台に岡っ引きや同心が活躍する小説でした。フィクションを書くだけでなく、この本では松本さんが歴史学者と対談や議論をしています。

たとえば、「邪馬台国はどこにあったのか」? この対談が行なわれたのは昭和の終わりごろですが、令和になった今でも謎のままです。30年以上前の松本さんの考察は、不勉強な私にとって詳しすぎるレベル。。。同時に、活字化された松本さんの言葉からは、日本の過去に興味が尽きず生き生きとした一人の現代人の姿が伝わってきます。

→筆者による他の本:
  ・『点と線』 (2009/11/02の記事
  ・『砂の器』 (2005/05/03の記事
  ・『蔵の中』 (2022/12/29の記事

→次に読みたい本を発見!
  ・『司馬遼太郎の日本史探訪』 (2023/01/01の記事

(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.5cm)

拍手[0回]

Template by ららららいふ / Material by 素材くん「無料WEB素材屋」

忍者ブログ [PR]