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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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読書
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文学部在学中に223冊を読破。

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712冊目!


「発見!角川文庫2011」より

先日読んだ「蔵の中」は江戸時代を舞台に岡っ引きや同心が活躍する小説でした。フィクションを書くだけでなく、この本では松本さんが歴史学者と対談や議論をしています。

たとえば、「邪馬台国はどこにあったのか」? この対談が行なわれたのは昭和の終わりごろですが、令和になった今でも謎のままです。30年以上前の松本さんの考察は、不勉強な私にとって詳しすぎるレベル。。。同時に、活字化された松本さんの言葉からは、日本の過去に興味が尽きず生き生きとした一人の現代人の姿が伝わってきます。

→筆者による他の本:
  ・『点と線』 (2009/11/02の記事
  ・『砂の器』 (2005/05/03の記事
  ・『蔵の中』 (2022/12/29の記事

→次に読みたい本を発見!
  ・『司馬遼太郎の日本史探訪』 (2023/01/01の記事

(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.5cm)

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711冊目!



<発見!角川文庫2011>より

猫の世話と仕事に明け暮れ、新しいPCの操作に戸惑っていたら、更新が滞ってしまいました。

この本は、江戸時代を舞台とした短編推理小説を集めた本です。探偵ではなく、岡っ引きや同心たちが事件解決のために活躍します。

清張が歴史にも強い関心をもち、対談の本も出していることを最近知りました。「点と線」「砂の器」だけしか読んでいないため、執筆当時の最先端トリックを駆使して物語を緻密に組み立てている作家、というイメージしかなかったのです。。。

時代ものの小説を読んでいると、(清張に限らず)どこか懐かしさやほっとする感覚を味わうことがあります。江戸時代の暮らしや街並み、情景を想像すると、私の心の中でも何か刺激されるものがあるのでしょうか。

この本でも、推理小説というジャンルを忘れて、自分が江戸の町を歩いているような錯覚になった場面がいくつかありました。作家の筆使いが成せる技なのか、それとも日本人としての血が騒いだのか、その真相は定かではありませんが。

→作者の他の作品:
  ・『点と線』 (2009/11/02の記事
  ・『砂の器』 (2005/05/03の記事

→次に読む本を発見!
  ・『松本清張の日本史探訪』 (2022/12/30の記事

(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.3cm)

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707冊目!



「発見!角川文庫2011」より

小学生の頃、地元では野球よりもサッカーの方が人気でした。サッカーチームや小学校のサッカー部の活動が盛んで、授業中もプロ野球よりJリーグの雑談が多かったのを覚えています。

中学では女子サッカー部のない女子校に進み、私は結局サッカーとは縁のないまま歩んできました。かつて小学校のグラウンドでサッカーボールを追っていた同級生たちは、その後どうしたのだろうとときどき思いを馳せています。

中学や高校でもサッカーを続けていただろうか。違う学校に進学して、試合で「よう、久しぶり」なんてやりとりをした人たちもいたのだろうか。今も続けている人たちも、いるのかなぁ。

この作品では、「再会」が一つのテーマになっています。主人公たち6年生だけでなく、大人たちの再会も描かれています。中学生向けかなと思って読み始めましたが、今もサッカーが好きな大人たちが読むと、より味わい深く感じられるのかもしれません。

→同じシリーズの作品:
  ・『サッカーボーイズ 雨あがりのグラウンド』 (2023/02/26の記事
  ・『サッカーボーイズ 蝉時雨のグラウンド』 (2024/04/27の記事

(古本屋で購入・背表紙幅:1.1cm)

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706冊目!



中学国語の教科書には、古文の導入として竹取物語の冒頭部分やクライマックスの場面の本文が掲載されています。高校の古文の学習でもとばされがちな場面も、この1冊で手軽に読むことができました。

コラムでは、竹取の翁の名前から「なぜ翁の元にかぐや姫が来たのか」の考察や、五人の求婚者の身分からわかる作者の意図、かぐや姫の心情の変化や成長についても説明されています。文学研究の参考としてとてもおもしろいと思いました。

(古本屋で購入・背表紙幅:1.0cm)

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705冊目!



「発見!角川文庫2011」より

2020年の外出自粛期間中、映画版の「羅生門」(黒澤明監督 1950年)を観ました。高校の時にも国語の授業で一部観た記憶があるのですが、当時は白黒の画面にさほど興味を感じられず、どんな内容だったのかよく覚えていませんでした。

映画では芥川作品の「藪の中」が劇中劇として挿入され、もはや違うお話になっている印象も否めないのですが、荒廃して崩れ落ちそうな羅生門はとてもリアルでした。現代なら、CGで作りこみすぎて違和感が出るかもしれません。

ここで突然思い出したこと。中学生の頃はよく芥川の作品を読んでいました。短編が多くて読みやすかったこと、当時実家に文庫で何冊か本棚に入っていたこと、古典作品なので本屋で買うのも安かったこと、などが理由です。今思えば、難しい漢字や言葉もたくさんあったはずなのに、読書感想文で「杜子春」を選んだこともあったけなぁ。

→次に読みたい本を発見!
  ・芥川 龍之介 『蜘蛛の糸・地獄変』 (2017/07/15の記事

→著者の他の本:
  ・『芥川龍之介(作品集)』 (2009/05/02の記事
  ・『羅生門・鼻』 (2005/01/06の記事

(書店で購入・背表紙幅:1.0cm)

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704冊目!



「発見!角川文庫2011」より

「角川つばさ文庫」で1度目を通しておいたので、(特に「李陵」の)本文中に多用されている難解な熟語に圧倒されずにすみました。高校生の頃に読んだ「山月記」は、先日読んだ小説の中にも一部引用されていて、主人公が李徴に共感した場面を直接確認することができました。

巻末には、山月記の元となった漢文の原作も収録されています。細かいところが異なっていて、中島のアレンジした箇所を探すのが楽しかったです。高校生の頃は漢文や中国古典に興味がなかったのですが、私自身が成長したのでしょうか(笑) こうやって漢籍を読むと、やはり私はアジア文化圏育ちなんだなと実感します。

本文中に登場した本:
  ・「弟子」・・・論語からの引用あり
  ・西遊記

この作品について触れている本:
  ・貴志 祐介 『青の炎』 (2021/10/26の記事

→角川つばさ文庫版:
  ・(2020/05/25の記事

(書店で購入・背表紙幅:1.2cm)

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