忍者ブログ
流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
 カレンダー 
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
6 7 8 9 10 11
12 13 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
 ブログ内検索 
 プロフィール 
HN:
流れ星
性別:
女性
職業:
アルバイト
趣味:
読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

各記事TOPの
「○○冊目!」…在学中
「○○冊目!」…卒業後
もうすぐ通算650冊に到達予定。
 カテゴリー 
 P R 
 Amazon 
[972]  [971]  [970]  [969]  [968]  [967]  [966]  [965]  [964]  [963]  [962
703冊目!



「発見!角川文庫2011」より

主人公は高校2年の少年。母がかつて再婚し、離婚した相手が突然家に現れたことで、殺人計画を考え実行していきます。

単なる「非行」や「キレる少年」ではなく、学校にも問題なく通い成績優秀で家族想いだった少年が、なぜ殺人を企てなければならなかったのか、心の動きが丁寧に書かれています。本文には高校の国語の教科書によく掲載されている古典作品も複数登場し、彼の勉強熱心さを伺わせます。

一見、彼の計画は成功しかけるのですが、後半では少しずつほころびが出始め、発覚の危機と恐怖で追いつめられていきます。その過程で彼の心も揺れ、意外な形で物語が終わりました。読者によってはこの結末に不満を持つかもしれませんが、主人公が悪人になりきることができなかったと私は解釈しています。

本文中に登場した作品:
  p. 17 『罪と罰』 (2005/12/03の記事)・・・主人公が中学2年で読んだ本として登場。
  p. 17  江戸川 乱歩 「心理試験」
  p. 18 ベネディクト 「菊と刀」
  p. 155 中島 敦 『山月記』 (2020/05/25の記事)・・・主人公の国語の授業の場面に登場し、一部本文も引用されている。
  p. 286 夏目 漱石 『こころ』 (2014/03/09の記事

→次に読みたい本を発見!
  ・重松 清 『疾走』 (2017/10/27の記事

(F市図書館で借りて・背表紙幅:2.1cm)

拍手[0回]

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

Template by ららららいふ / Material by 素材くん「無料WEB素材屋」

忍者ブログ [PR]