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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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流れ星
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アルバイト
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読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

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690冊目!



日本でも「〇〇ハラ」(〇〇ハラスメント)という言葉がいくつも作り出されるようになりましたが、予防や対策についての建設的な議論はあまり進んでいない印象があります。

モラハラもその1つで、何がモラハラに当たるのか、定義を確認しておきたいと思って今回本を読むに至りました。日本における「いじめ」と似ているようですが、違う点もいくつかあり、全く同じものと考えるわけにはいかないようです。

タイトルには「会社」とあるものの、本文中ではモラハラが発生しやすい職場として「公的機関」「学校」なども挙げられています。専門的な知識を要する側面と、組織的な要因とが複雑に絡んでいる様子。

ようやくジェンダーについて注目が集まり始めた日本では、他のハラスメントについて抜本的な動きをもたらすのはまだ先になりそうな気がします。

この本について触れている本:
  ・香山 リカ 『知らずに他人を傷つける人たち』のp142 (2014/04/22の記事

(F市図書館で借りて・背表紙幅:3.2cm)

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562冊目!

4062597918 「てんかん」のことがよくわかる本
(健康ライブラリーイラスト版)

中里 信和

講談社 2015-05-13

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ごく親しい人物が、この夏てんかんの疑いありと診断されました。前兆もなく自宅で突然意識を失い、転倒したはずみでケガをしたそうです。

以前、てんかん患者が運転中に事故を起こして話題になった時期がありましたが、他人事とは思えず詳しく病気に関することを学んでおこうと決めました。このシリーズは以前にも何冊か読んでいますが、てんかんについての巻は意外と新しいようです。

実は、私が服用している薬の中に「てんかんの薬」も含まれています。もともとはてんかんの治療用として開発されたそうですが、他の精神疾患への有用性も認められ、現在では広く用いられていると主治医から聞いたことがあります。

以前ネットで目にした情報によると、薬の服用中は胎児の奇形がみられるため妊娠を避けた方がよい、という統計でした。薬により葉酸が不足しがちになるため、赤ちゃんの体でうまく細胞分裂が進まなくなるのだそうです。

ところが著者は、てんかんの女性患者が薬を服用していても、子を望むならばあきらめなくてよいと、非常に心強いメッセージを巻末に記しています。体調に合わせて主治医と相談をし、薬を調整したり婦人科と連携を密にしたりすることで、元気な子どもを産むことは十分可能だと述べています。

子育て、出産なんて無理だと思いこんでいましたが、とても勇気づけられました。著者はてんかん専門に多くの患者をみてきたので、発作を不安に思う患者と家族に対しては、他にも本文の随所に細かいアドバイスが掲載されています。

→「健康ライブラリー イラスト版」シリーズ:
  ・野村 総一郎 『双極性障害 (躁うつ病) のことがよくわかる本』 (2011/09/11の記事
  ・野村 総一郎 『入門 うつ病のことがよくわかる本』 (2012/08/28の記事
  ・原田 誠一 『強迫性障害のことがよくわかる本』 (2012/08/30の記事

(F市図書館で借りて・背表紙幅:0.9cm)

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398冊目!

ストレス一日決算主義 ストレス一日決算主義
山本 晴義

(NHK生活人新書)
日本放送出版協会 2005-03

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タイトルにある「ストレス一日決算」は著者の造語です。その日の疲れやストレスはその日のうちに解消し、健康を保っていこうという提言が主題です。

著者は精神科や心療内科を専門としている医師なので、患者の例やアドバイスが豊富です。また、医療に携わる立場から現代社会に投げかけているメッセージが印象的でした。

特に、これからの医療は(発症後の)治療より(発症前の)予防に重点を置くべきだとする主張(p. 49あたり)は、「バチスタ」シリーズの海堂尊の作品にもときどき登場するポイントです。

p. 93-4では、心療内科の上手なかかり方についてアドバイスが載っています。どうも最近調子が悪い、診察を受けてみようかなと思っている人におすすめです。

→著者の他の本:
  ・『メンタルヘルス・マネジメント』 (2011/11/27の記事
  ・CD 「予防のための音楽 『うつ』」(2011/11/24の記事

(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.2cm)

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359冊目!

「うつ」からの社会復帰ガイド 「うつ」からの社会復帰ガイド
うつ・気分障害協会

(岩波アクティブ新書) 岩波書店 2004-06-03

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つくりがやや読みにくい印象もありますが、うつの治療と並行していかに社会復帰を勧めていくか、貴重な視点でまとめられている本でした。

うつの症状が悪化しているとき、患者本人は「早く仕事に戻らなければ」と焦る思いが強くなっているものです。そのために、冷静に体調を見極めることが難しいケースが多いと思います。

この本が優れているのは、患者だけでなく家族(あるいは職場の上司や同僚)にも活用しやすい内容に重点が置かれていることです。何種類かチェックリストの見本が掲載されていて、気分や体調の変化を客観的に確認しあいながら、ステップを踏めるようになっています。

→この本について触れている本:
  ・野村 総一郎 『うつ病のことがよくわかる本』 (2012/08/28の記事

→うつ・気分障害協会のWebサイト:
  ・MDA-Japan http://mdajapan.net/

NPO運営の民間図書館で借りて・背表紙幅:1.8cm)

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269冊目!

  
強迫性障害のすべてがわかる本 強迫性障害のすべてがわかる本
監修:原田 誠一

(健康ライブラリー イラスト版)講談社 2008-11-11


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精神科の主治医の先生から、しばしば「強迫性障害とうつ病の併発」の可能性も指摘されているので、勉強がてら読んでみました。

わかりやすい症状は、手が不潔ではないかと気にして一日に何十回も手を洗う・外出しても玄関にカギをかけたか気になって何度も家に戻ってしまう、などさまざま。重症化すると、家族にも同じことを強いるようになるそうです。

これが「心の病」とされるポイントは、繰り返される行為の奥に患者の強い不安が隠れているためのようです。不安でたまらない、心配でたまらないから、何度も手洗いしたり確認したりしないと気がすまなくなってしまう、ということです。

もちろん、外出先で施錠やガスの元栓が気になることは誰もが経験しうること。でも、心配しすぎて外出できなくなってしまい、日常生活に支障が出るようなら治療が必要だ、という説明でした。

治療法の一つ、「曝露(ばくろ)療法」については説明が詳しく、ページも多めに割かれていた印象です。患者本人が不安に感じている状況に、少しずつ慣れさせていくという治療。家族の協力も必要だし、根気のいる治療だということが読み取れました。

ところで、私にはあてはまる症状が載っていなかったんだけど・・・お医者さんはどうして「併発」なんて口にしたんだろ?

→「健康ライブラリー イラスト版」シリーズ:
  ・野村 総一郎 『双極性障害 (躁うつ病) のことがよくわかる本』 (2011/09/11の記事
  ・野村 総一郎 『入門 うつ病のことがよくわかる本』 (2012/08/28の記事
  ・中里 信和 『てんかんのことがよくわかる本』 (2016/09/28の記事

(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.0cm)

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268冊目!

入門 うつ病のことがよくわかる本 入門 うつ病のことがよくわかる本

野村 総一郎

(健康ライブラリー イラスト版)講談社 2010-07-10


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先日、知人から「うつ病なんて真面目な性格を直せば治る」、「うつ病は人にうつる」などなど、心ない誤解をされました。こんなご時世で患者は増える一方なのに、正しい知識が広まるにはまだまだ時間が必要なことを実感します。

本書は、タイトルに「入門」とついている通り、あくまでも基本的な情報にとどめた内容で構成されています。しかし、うつ病と診断されても実際は別の心の病の可能性もあること(誤診)、うつの他に別の病気も併発していて治療が長くなること(難治性)、などもきちんと指摘しています。

また、現在の日本医療界では精神科医がまだまだ少なく、診察に押し寄せる患者に対応しきれていない現状にも触れています。これは、著者がうつ病学会の理事であるからこそ書ける内容で、評価できる点です。また、患者の家族や職場でできる対応についても巻末に紹介されています。

まずはこの本でうつ病について簡単に学び、適切な治療を受けながらさらに専門的な医療書にあたる・・・というのがぴったりの活用法ではないでしょうか。

→参考文献に挙げられている本:
  ・うつ・気分障害協会 編 『「うつ」からの社会復帰ガイド』 (2013/07/01の記事

→「健康ライブラリー イラスト版」シリーズ:
  ・野村 総一郎 『双極性障害(躁うつ病)のことがよくわかる本』 (2011/09/11の記事
  ・原田 誠一 『強迫性障害のすべてがわかる本』 (2012/08/30の記事
  ・中里 信和 『てんかんのことがよくわかる本』 (2016/09/28の記事

(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.0cm)

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