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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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流れ星
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アルバイト
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読書
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文学部在学中に223冊を読破。

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88冊目!

自己カウンセリングとアサーションのすすめ 自己カウンセリングとアサーションのすすめ
平木 典子

金子書房 2000-03


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勝間和代さんの著書にときどき出てくる「アサーション」をテーマにした本です。

自分の気持ちも相手の気持ちも大切にするコミュニケーション、それが「アサーション」。日本ではここ数年で急に広まり始めましたが、まだまだ実践できる人は少ないのではないでしょうか。(私もその1人です)

この本では、自己表現をする前にまず自分を知ること・自分の気持ちを知ることから始めます。

第1章で紹介される自己カウンセリングの方法。読むだけで終わりにしないで、実際に紙に自分のことを書いてみるととても役に立ちます。私の場合、非常に内向的で理想が高い自分が浮き彫りになりました

その上で、どう自分の気持ちを表現していくのか考える。

家を建てるとき、基礎工事の上に骨組みを組み上げていくのと同じ要領で、コミュニケーション法を学んでいくことができます。それも、表面的・言語的ではなく心理的な面からコミュニケーションについて考えることができる。

もっとうまく自己表現したいという人におススメの本です。

→アサーションが勉強できる他の本:
  ・小柳 しげ子 『アサーティブトレーニングBOOK』 (2010/09/27の記事
  ・平木 典子 『アサーション入門』 (2019/10/18の記事

→アサーションについて触れている本:
  ・ハラガン 『会社の掟 知らない女性はソンしてる-ビジネス・ゲーム』 (2012/01/18の記事)…第11章参照
  ・勝間 和代 『断る力』 (2009/05/13の記事
  ・勝間 和代 『勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド』 (2009/06/01の記事

(実家で母から借りて・背表紙幅:1.2cm)

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87冊目!

AERAムック 職場のうつ 職場のうつ 新版
復職のための実践ガイド 本人・家族・会社の成功体験

(AERA Mook AERA LIFE) 朝日新聞出版 2009-09-15


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うつを治して社会復帰するにあたって、参考にしようと思って購入しました。調べたら、2年前にも同じ内容でムックが出ているんですね。今度は新版ということで、情報も更新されているようです。

症状がなくなることを「寛解(かんかい)」と呼ぶこと、私は治療の第3段階(全部で4段階)にあることなど、これまで知らなかった予備知識を仕入れることができました。何より参考になったのは、復職成功体験談。闘病の実例がたくさん載っていて、励みになります。

目を通していくうちに、この病気はお医者さんに治してもらうのではなく、自分が主体になって治すものなんだと感じるようになりました。(※注:お医者さんの治療が無意味というわけではないです)

病気の性質のせいか、症状がひどいとどうしても受け身的になってしまうけれど、お医者さんや家族におんぶにだっこのままではいつまでたっても治らない。自分の体と向き合い、自分の生活・人生と向き合うことが本当の治療なのだと思います。

一通り読み終わって、うつとの付き合い方が見えてきたような気がします。

→本書で紹介されていたCD:
  ・『予防のための音楽 「うつ」』 (2011/11/24の記事

(書店で購入・背表紙幅:1.0cm)

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85冊目!

脳が冴える15の習慣 脳が冴える15の習慣
記憶・集中・思考力を高める

築山 節

(生活人新書) 日本放送出版協会 2006-11


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ここのところ続く「脳」ブーム。とりあえず母の本棚から借りて手に取ったのが、この本です。

うつとつき合っていくのにも役に立つかなと思って開いてみると、

「習慣1-生活の原点をつくる」。

いきなり、主治医の先生から言われていることから始まりびっくり。そうか、うつの治療として生活リズムを一定にすることはやっぱり科学的に根拠があるんだ、と納得しました。

脳のしくみや動き方を知ることっておもしろいですね! 自分の頭の中のことなのに、フタを開けてみれば意外と知らないことばかり。そこには未知の世界が広がっていて…これなら、みんながハマるわけだ。

特にこの本だと、脳が冴えてより働くようになるポイントを15におさえて解説しているので、読みやすくわかりやすいです。初出から3年たってもまだ売れているようで、築山さんの新刊と一緒に本屋に並んでいるのを見かけました。

(実家で母から借りて・背表紙幅:1.1cm)

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60冊目!

「心の傷」は言ったもん勝ち 「心の傷」は言ったもん勝ち
中嶋 聡

(新潮新書) 新潮社 2008-06


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中嶋さんは、父の大学時代の友人で精神科医だそうです。うつの理解のために読んだはずが、社会学的側面まで掘り下げて書かれてあるので正直びっくり…を取り越して圧倒され、思わず色々考えさせられました。

著者はこの20年の間に浸透した「セクハラ」「PTSD」「適応障害」「パニック障害」「うつ病」などを切り口に、現代の日本には「被害者帝国主義」が広まっていると指摘します。つまり、現代は「相手がセクハラだと言ったらそれはセクハラだ」という言い分がまかり通ってしまう世の中になってしまったということです。

この過剰な被害者意識の問題点は、戦後直後には考えられなかったような痴漢冤罪、医療訴訟にまで発展していること。社会のどんな分野の世界でも、「傷ついた」といえば同情を得ることができ、被害者が加害者よりも優位に立つための絶対的な権力を手にすることができる。これはおかしいのではないかというのが本書の趣旨です。

「被害者=善、加害者=悪という単純な二分法的思考にもとづいて、感情的反応に走ることは、慎むべきだと思います。そしてまた、ともすれば生じうる、被害者アイデンティティーの権力化と、その疾病利得化にも、注意を怠ってはならないでしょう」(p. 133)

読みながら、自分がうつ病と診断される前後のことを思い出して反省しました。私も、中嶋さんが紹介するように「自分の病気は職場のせいだ、上司のせいだ」と、自分が病人で弱い立場にあることを利用して責任転嫁することしか考えていませんでした。

昔の日本人なら我慢してぐっと耐えるだけの免疫があったのに、今はみんな精神力が弱くなってきてしまっている。そして、「心の傷」を武器に責任を押し付け合う。最初は中嶋さんの主張に「考え方が古いんじゃないの」と思ってしまいましたが、読み終わる頃には危機感すら覚えました。

傷ついたと思ったら、まずは正直にありのままを受け入れること。人のせいにせず、相手の立場に立って考えてみること。何もかもマルかバツかの二択で考えるのではなく、おおざっぱな面もよしとすること。

最終章で述べられている「精神力を鍛える」方法は、勝間和代さんの『インディペンデントな生き方 実践ガイド』(→2009/06/01の記事)で紹介されていた「じょうぶな心を作る」方法と重なっていました。精神科の立場からも裏付けられた形ですね。

(実家で借りて・背表紙幅:1.0cm)

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59冊目!

4344413032 その後のツレがうつになりまして。
細川 貂々

(幻冬舎文庫) 幻冬舎 2009-04


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ドラマ版になったことをきっかけに、原作も改めて読み返してみました(以前は本屋で立ち読み)。運よく文庫になった直後です。(第1弾の『ツレがうつになりまして。』はこちら→2009/06/17の記事

熟読して見えてきたのは、これは単なる「闘病記」ではなく「夫婦の歩み」をつづった物語でもあるということ。

二人がうつという病気といかに立ち向かい、3年間もの闘病生活を歩んできたか。

裏表紙には「純愛コミックエッセイ」の文字もありましたが、回復までは(回復した後も)夫婦二人三脚の取り組みが必要だったはずです。むしろ、うつを通して夫婦の絆が深まったとも言えるかもしれません。

原作がベストセラーになったのも、ドラマが高い評判を得ているのも、この部分が大きく影響しているからだと思います。

うつは1人では治せない病気。誰かの支えがあって初めて光が見えてくる。だからこそ、自分がいかに恵まれているかも教えてくれる。

実際かかってみると、うつは厄介ですが不思議な病気だとつくづく思います。

私もいつか、完全に治って「うつになってよかった」と言える日が来るのかなぁ。

その日がちょっと楽しみでもあります。

(書店で購入・背表紙幅:0.8cm)

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58冊目!

ツレがうつになりまして。 ツレがうつになりまして。
細川 貂々

(幻冬舎文庫) 幻冬舎 2009-04


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ドラマ版になったことをきっかけに、原作も改めて読み返してみました(以前は本屋で立ち読み)。運よく文庫になった直後です。

この記事を書いている前日から今日にかけての私のように、「低気圧が近づくと体調が悪くなる」「調子のいい時と悪い時を繰り返しながらよくなっていく」。一般的なうつの本ではわかりにくかった具体的な症状を、ギャグも織り交ぜながら、著者である奥さんの目線で紹介しています。

作品中では夫を「ツレ」と愛称で呼び、絶妙のユーモアで展開する闘病生活。この巻で描かれるのは、うつ発症の直前~会社を辞めて1年後。

印象的だったのは、次のツレさんの一言でした。

「今までは なんでもカンペキでなくちゃダメだって思って病気もカンペキに治そうと思ってたけど でも自分はちょっと調子が悪いくらいがちょうどいいんだ」(p. 116)

病気をありのままに受け入れ、闘病を通じて「カンペキ」から少し力を抜くことを覚えたツレさん。さらにどう変わっていったのかは、『その後のツレがうつになりまして。』(2009/06/21の記事)へ続きます。

(書店で購入・背表紙幅:0.8cm)

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