忍者ブログ
流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
 カレンダー 
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
 ブログ内検索 
 プロフィール 
HN:
流れ星
性別:
女性
職業:
アルバイト
趣味:
読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

各記事TOPの
「○○冊目!」…在学中
「○○冊目!」…卒業後
もうすぐ通算650冊に到達予定。
 カテゴリー 
 P R 
 Amazon 
[1]  [2]  [3]  [4
714冊目!



現在住んでいる街を舞台にした実話を、書籍化したものです。昨夏には映画化されました。

主人公が通っていた高校は、地元では部活動が盛んな学校として知られていて、私の仕事場からも何人か合格者を出しています。主人公は別の高校を第1志望としていたそうですが、前期入試で不合格になり進路変更を迫られたとのこと。

しかし入学後は吹奏楽部の活動に打ちこみ、部活の仲間や顧問の先生との出会いによって、「俺はこの学校に来てよかった」と思えるまでに至ります。

本書や映画のレビューでは彼の遺した曲や若すぎる死などがクローズアップされますが、こんな言葉を残してくれる生徒に出会えれば教師冥利に尽きるでしょう。学校の先生方がうらやましい、と一人思った場面でした。

小説というよりも、葬儀を前にして関係者が一人ずつ回想していく形式をとり、ノンフィクションに近い本です。作者が丁寧に取材し、ご家族の意向もふまえながらまとめ上げたことが伺えます。

昨年夏には学校が高校野球で甲子園に出場しました。アルプススタンドには、現役の吹奏楽部のみなさんも駆けつけていて、中には私の教え子の姿もありました。彼女もまた、「あの学校に入学したら部活動を頑張りたい」と言っていた生徒。中継に映ったのは一瞬でしたが、夢をかなえて堂々とした姿を見ることができ、とても嬉しかったです。

(書店で購入・背表紙幅:1.3cm)

拍手[0回]

PR
673冊目!


続編が映画になっているので、1作目が気になって読み始めました。

コロナ禍の中、インターネットの利用率も上がっていると聞きます。オンライン授業も、在宅勤務も、オンライン診療も、ネット通販も。ウイルスの伝播が今後も継続するとなれば、ネット端末にお世話になる機会はさらに増えていくはずです。

それでも私はまだガラケーからスマホへの乗り換えにいまいち勇気が持てません。日本がネット後進国であることが露呈したからこそ、急に導入を加速して新たなシステムを次々に導入することには反対です。

どんなに便利で役に立つものであっても、人間が作ったものである以上、必ず欠陥が生じます。給付金の申請で入力ミスがあったり、システムトラブルでサーバーがダウンしたり、実際に問題は起こっています。

私の性格が慎重すぎるのかもしれませんが、安定してサービスを提供できるレベルまで成熟した上で私は使いたい。だから、近い将来にスマホを買ったとしても、入れるアプリは最小限にするつもりです。

スマホには位置情報、メッセージの記録、写真、知人の連絡先、人には知られたくない秘密・・・あらゆるデータが詰まっています。それらを悪意ある人間が手にしたとき、自分の人生が転落して地獄をみるかもしれない。。。

スマホが怖いのではありません。それを使う人間の心構えや行動が問われています。本当に怖いのは人間だと思います。コロナウイルスよりも、感染や差別を広げてしまう人間の方が怖いのと同じです。

(書店で購入・背表紙幅:1.8cm)
----------

拍手[0回]

648冊目!

インビクタス 負けざる者たち
カーリン  John Carlin
訳:八坂 ありか

NHK出版

(原題:PLAYING THE ENEMY: Nelson Mandela and the Game that Made a Nation)

中学生の歴史の教科書、高校の英語の教科書などで、南アフリカのマンデラ大統領について詳しく書かれているのを見て興味をもちました。私が学生の頃は、「黒人初の大統領」程度にしか教わっていなかったのに、今はアパルトヘイトの内容や廃止の経緯、マンデラが目指した人種差別のない国づくりまで学ぶようになっています。

日本でのラグビーW杯開催が近づいていることも関係あるかもしれません。南アフリカでは、当時初めての開催となったW杯をきっかけに、「脱・人種差別」を世界にアピールし、国内の内戦の危機も免れることができました。スポーツを政治に利用するという考え方は、マンデラ氏が初めて考案し、実施・実現させたようです。

映画化されたのは本書の最後の1~2章程度ですが、原作ではマンデラ自身の苦悩や国内情勢の詳細が述べられています。若い頃はテロリストと思われるほど強硬な姿勢をもっていたマンデラが、なぜ出所してから白人たちを赦すことに奔走したのか。

「二十七年も刑務所に入れられてたのに、あの人は愛と友情を抱えて外に出てきた」(p.239)

マンデラ亡き現代の世界では、人種だけではなく様々な差別や分断を各国が抱えています。解決策を探る一つとして、大きなメッセージを与えてくれる本だと思います。

(F市図書館で借りて・背表紙幅:2.0cm)

拍手[0回]

620冊目!

バケモノの子 バケモノの子

細田 守

(角川文庫) KADOKAWA 2015-06-20

by G-Tools
小説も映画も、意外とおもしろかったです。雑踏ひしめく渋谷の街と、バケモノたちが暮らす「渋天街」。2つの世界を行き来する展開に、自然と引き込まれました。

バケモノ、という言葉には「よくわからないもの」「ゆえに不気味で怖いもの」というニュアンスも含まれている気がします。しかし劇中では、バケモノではなく人間の方が心に闇を宿すとされ、逆説的なメッセージを観賞者に投げかけてくるようです。

作品のもう1つの主題は親子です。親も子によって育てられている、血のつながりがなくても絆は結ぶことができる。大人は熊徹の成長ぶりに共感を寄せやすいかもしれません。

→著者の他の本:
  ・『おおかみこどもの雨と雪』 (2016/02/07の記事

→ 映画の公式サイト:
  ・http://www.bakemono-no-ko.jp/

(古本屋で購入・背表紙幅:1.0 cm)
----------
バケモノの子 (DVD) バケモノの子

DVD

by G-Tools

拍手[0回]

558冊目!

夢をかなえるゾウ 2 夢をかなえるゾウ2 文庫版
ガネーシャと貧乏神

水野 敬也

飛鳥新社 2014-11-26

by G-Tools
続編が文庫化されるのを待っていました。ガネーシャの濃すぎる個性はそのままに、今作は「お金」をテーマに話が進んでいきます。

貧乏神や釈迦も登場するので初めは展開についていくのが必死でしたが(^^; 主人公と一緒にお笑いのコンテストの優勝を目指すストーリーがおもしろくて、クライマックスは少し泣けました。

お金について考えるということは、自分の働き方や生き方、果ては自分が生活の中で何を重視するのか、の価値観を見つめることでもあるようです。

では私の場合はどうかというと・・・

一応フリーター生活は板についてきて、自分が最低限生活していく分は稼げるレベルになりました。でも将来子育てをしたり、家族が病気になったりしたとき、支えられるかどうか不安は残ります。

もし現状を打破して未来を変えるなら、働き方をそろそろ見直してもいいのかもなぁ。

→著者の他の本:
  ・『夢をかなえるゾウ』 (2012/06/16の記事

→著者の公式ブログ:
  ・「ウケる日記」 http://ameblo.jp/mizunokeiya
 
(古本屋で購入・背表紙幅:1.4cm)

拍手[0回]

546冊目!

リアル鬼ごっこ リアル鬼ごっこ

山田 悠介

(幻冬舎文庫) 幻冬舎 2004-04-10

by G-Tools
著者のデビュー作となった作品。鬼ごっこでつかまったら処刑、という設定は、奇抜だけど単純で強烈です。書き出しから結末まで、読者をぐいぐい引きつける展開は他の作品にもよく表れています。

「鬼ごっこ」ってよく考えたら不思議な言葉ですね。「ごっこ」とあるだけに、遊びの中では鬼役と逃げる役を演じわけるのが醍醐味のはず。しかし遊びが終われば役回りも終了します。「鬼」は昔話と同様、非日常なものとして扱われているのです。

本文は逃げる側を中心に書かれていますが、鬼として「佐藤さん」をつかまえることを命じられ、「リアルな鬼」にならざるを得なかった人間たちも存在します。彼らは直接作中でセリフを発することはありませんが、何を思いながらターゲットを追っていたのか、考えてみるのもおもしろそうです。

→著者の他の作品:
  ・『パズル』 (2009/09/09の記事
  ・『ライヴ』 (2013/09/17の記事
  ・『パーティ』 (2013/12/15の記事

(古本屋で購入・背表紙幅:1.3cm)

拍手[0回]

Template by ららららいふ / Material by 素材くん「無料WEB素材屋」

忍者ブログ [PR]