山田悠介 『パーティ』

399冊目！

パーティ 山田 悠介 （角川文庫）　角川書店 2011-06-23 by G-Tools

「発見！角川文庫2011」より

小学生の頃から仲がよかった4人の少年たち。彼らはかつてある少女を守ることを決め、友情と絆を深めてきました。

その彼らは今、山梨県の神獄（みたけ）山を悪天候の中登っていきます。なぜ登り続けなくてはならないのか、少女を巡って何が起こったのか。過去の回想を挟みながら、少しずつ明らかにされます。

著者の他の作品に比べ、登場人物それぞれの心理描写がきめ細やかになっている印象でした。約7年弱の少年たちの成長も、丁寧に書き込まれています。「パズル」や「ライヴ」のようなスピード感は抑えられ、著者自身の成長も読み取れる作品です。

→著者の他の本：
　　・『リアル鬼ごっこ』　（2016/05/10の記事）
　　・『パズル』　（2009/09/09の記事）
　　・『ライヴ』　（2013/09/17の記事）

→次に読みたい本を発見！
　　・夏目 漱石　『こころ』　（2014/03/09の記事）

（古本屋で購入・背表紙幅：1.3cm）

2013/12/15 (Sun) 【角川文庫】