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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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流れ星
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読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

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384冊目!

凡人として生きるということ 凡人として生きるということ
押井 守

(幻冬舎新書) 幻冬舎 2008-07

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以前、『コミュニケーションは、要らない』を読んだとき、こちらの本のタイトルも見かけて気になっていました。

章ごとにテーマを変え、世間で言われている常識をひっくり返すような形で著者の社会観が展開されています。「映画監督は本来、映像で伝えるのが仕事」と述べている部分があり、先日の宮崎駿監督の引退会見とダブる主張もあります。

しかし宮崎監督と押井監督では作風も大きく違い、伝え方や表現方法が違うことを改めて感じました。社会や人々をどのように見つめるか、その姿勢にある程度の共通点があるかもしれませんが、どのように作品に反映されるかはやはり監督によって差が生じるようです。

→著者の他の本:
  ・『コミュニケーションは、要らない』 (2012/08/04の記事

(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.0cm)

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255冊目!

コミュニケーションは、要らない コミュニケーションは、要らない
押井 守

(幻冬舎新書) 幻冬舎 2012-03-30


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発売直後、偶然買った新聞で広告を見て、目をつけていた本です。図書館でも常に予約待ちがいるという人気ぶり。

映画監督の押井さんが、近頃流行りのツイッターやSNS、そして東日本大震災と原発事故をテーマに、日本人のコミュニケーションについて熱く語る内容です。

「『見たくないから見ない、気がついても言わない、言っても聞かない、そして破局を迎える」という言葉がある。

 見たくないと思っても、見たくないものは存在するし、それはときとして強制的に見せられることもある。聞きたくないことも、それが現実となれば聞かないわけにはいかない。

 それらを都合のいい言葉で語り、その場を取り繕うだけの言葉で語って済まそうとするなら、いずれはその言葉に裏切られ、確実に破局を迎えることになる」 (p. 9 改行本文)


私はツイッターやフェイスブックは使っていません。スマホを持ってないってのもあるけど、個人的にはじっくり考えて文章を書くのが好きなんです。思いつきでどんどん言葉が更新されて、それで「みんなとつながってる」とはどうも思えなくて。その点、押井さんとは同じ意見です。

高校~大学時代、英作文の授業ではいつも「論理立てて書く」ことを教え込まれていたように思います。しかも、それを教える先生も、きちんとステップを踏んで教えていました。一方、日本の国語教育は読解や解釈が中心で、「自分が言葉を発する」点はうまく力を伸ばせていない気がします。

今後の日本を考える上で、教育者も参考になる1冊になるのではないでしょうか。

→著者の他の本:
  ・『凡人として生きるということ』 (2013/09/16の記事

(F市図書館で借りて・背表紙幅:0.9cm)

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249冊目!

その癖、嫌われます その癖、嫌われます
竹内 一郎

(幻冬舎新書) 幻冬舎 2012-03-30


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「人は自分のことが一番わからないのである」 (p. 109)

『人は見た目が9割』で「見た目」が注目されて以来、竹内さんの著書もたて続けに刊行されているようです。今回手に取った本では、本人は無意識にやっているけれど相手にはマイナスのメッセージに取られてしまう、「癖」がテーマです。

竹内さんは演出家としての経験もお持ちなので、役者さんたちの演技に出てしまう癖についても豊富に見てきています。たくさん人を接しているからこその指摘ですが、「注意を重ねれば癖は直る」ことにも触れています。これは朗報。

まずは自分の癖に気づくこと。そして、その癖はストレス解消のために生じているのだと自覚すること。これだけでも、意識が変わってくるのではないでしょうか。

本書にはありませんでしたが、私の癖は「アトピーでかゆい部分をポリポリかく」ことです。冬は乾燥で、夏は汗で肌が荒れるので、顔や首・腕を中心に思わず手が伸びてしまうんです。これも治療を根気強く続けていけば、癖は克服できるかな。

「癖は、おそらく『観察』から変わっていくものである。
 自分の癖を自覚するには、余裕を持つことだ。余裕がなくては、自分の癖にまで気が回らない」 (p. 156 改行本文)


→著者のほかの本:
  ・『人は見た目が9割』 (2012/04/16の記事
  ・『女性も見た目が9割』 (2012/07/19の記事
  ・『「見た目」で選ばれる人』 (2014/01/02の記事
  ・『「声」は見た目よりものをいう』 (2018/02/21の記事
  ・『やっぱり見た目が9割』 (2021/05/04の記事

(F市図書館で借りて・背表紙幅:0.9cm)

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101冊目!

脳に悪い7つの習慣 脳に悪い7つの習慣
林 成之

(幻冬舎新書) 幻冬舎 2009-09-30


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本屋さんで話題の一冊。ブックランキングをにぎわせている本です。

脳の仕組み(機能)を7段階に分けて解説しながら、脳に適した習慣を紹介していくというスタイル。専門用語が多いので、1度読んだだけでは「??」なことが多いです^^;

林さんの言うように、この本から本当に何かを得たいのなら、何度も繰り返し読みこんで自分で説明できるレベルまでもっていく必要がありそうです。

私が「…これは!」と思ったのはp.107あたり。効率を追いかけることよりも、くり返し考えることの大切さを述べている部分です。ここでの主張は外山滋比古さんの『思考の整理学』(2009/12/07の記事)とつながっていました。

効率が非常に重視されている今の時代の中で、2冊の本がこうして売れているのは意味があることだと思います。「もっと早く、早く」じゃない価値を求める人たちが増えていることの表れではないでしょうか。

2回目を読んでみよっと。

→本書について触れている本:
  ・長谷部 誠 『心を整える。』 (2013/05/09の記事

(実家で母から借りて・背表紙幅:1.2cm)

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71冊目!

しがみつかない生き方 しがみつかない生き方
-「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール

香山 リカ

(幻冬舎新書) 幻冬舎 2009-07


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「<勝間和代>を目指さない」のキャッチコピーにひかれました。新聞の新刊広告で見つけて、即買いに走ろうとした矢先に母が購入。勝間ブームに踊らされているな、と自認しつつ手に取りました。

…というのも、こんないきさつがあります。
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以前に読んだ、勝間さんの『断る力』2009/05/13の記事)と『勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド』2009/06/01の記事)。読み終えてしばらくは「よし、私も今日から努力を重ねて将来のために頑張ろう」と一念発起していました。

ところが、うつ病を抱えた身ではなかなかうまくいかないのが現実でした。体調の波があって、思うように勉強ができないし仕事すらできない。まして不況の波は押し寄せるばかりで、病気が治っても再就職できるかどうかもわからない。

新聞を読んでいても暗いニュースばかりで、いずれこんな混沌とした社会に復帰することになるのか、とがく然とする毎日を送っています。将来に対して期待が持てずに過ごす中、抱くのは「このままじゃ、私、幸せになれないんじゃないか」。不安のタネだらけでした。

そして浮かんできた1つの問いが、「幸せって、何だっけ?」。そんな時に見つけたのが、この本でした。
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香山さんの提案する、「平凡、穏やか、楽ちん。脱ひとり勝ち時代の、新しい幸せのかたち」(帯より)。それは、新しいけれども、当たり前の暮らしを受け入れて満足すること。「ふつうの幸せ」という言葉が、静かに、それでいて確かに心に響いたように思います。

日本人はずっと、アメリカ型経済を追いかけて戦後を突き進んできました。しかし100年に1度と言われる大不況に陥った今、経済的・物質的豊かさと引き換えに失ってしまったものがあることにも気づき始めています。

私も、これまでを振り返って思います。恋人、お金、仕事と夢、輝かしい成功…あまりにも色々なものにしがみついていたなと。それは形だけの幸せに過ぎず、かえって自分を不幸にしていたのかもしれません。

事実、今の私は胸を張って「私は幸せです」と言うことができません。病気になり、仕事を手ばなし、恋人とは離れ離れになり、自信も生きる希望も失いかけている。

この本の各章のタイトルは、「…しない」という否定形ばかりが並んでいます。それから考えてみると、「しがみつかない」というのは、今までの「これが幸せ」という固定観念から自由になることではないかと思います。

「努力したくても、そもそもそうできない状況の人がいる。あるいは、努力をしても、すべての人が思った通りの結果にたどり着くわけではない。これはとても素朴でシンプルな事実であるはずなのだが、まわりを見わたしてみるととくに最近、そのことを気にかける人がどんどん減っているように思える。
(中略)
つまり、努力できない人や失敗して窮地に陥っている人がいることなど、世の中には最初から存在していないかのように扱われてしまうのだ」(p. 186-187)


ずっと「努力すれば幸せになれる」と信じ込んできた自分がいます。でも、この箇所を読んで「いくら努力しても幸せになれない」現実もあるのだと気づかされました。

なぁんだ、無理してがんばらなくてもいいんだぁ…。

その時、ふっと肩の力が抜けて一瞬楽になれたように思えます。

これまでずっと追い求めてきたものを手ばなすのは勇気がいります。でも、思いきってしがみつくことをやめてしまえば、気持ちが楽になりそうです。

刊行以来、この本は反響を呼び版を重ねているそうです。それこそ「新しい幸せのかたち」を探している人が多いのかもしれません。

→著者の他の本:
  ・『雅子さまと「新型うつ」』 (2009/06/15の記事
  ・『女はみんな「うつ」になる』 (2011/09/29の記事
  ・『私は若者が嫌いだ!』 (2012/08/18の記事
  ・『知らずに他人を傷つける人たち』 (2014/04/22の記事

(実家で母から借りて・背表紙幅:1.1cm)

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