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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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文学部在学中に223冊を読破。

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57冊目!

雅子さまと「新型うつ」 雅子さまと「新型うつ」
香山 リカ

(朝日新書) 朝日新聞出版 2009-03-13


by G-Tools

父が買ってきたので借りて読んでみました。うつにはメランコリー親和型と呼ばれるもの(従来型)と、ディスチミア親和型といわれるもの(新型)と大きく2種類に分かれることは知っていましたが、改めて対照表(p. 86)を見ると色々と考えさせられます。

まず私自身の症状について。はっきり言って自分はどちらの型にあてはまるのかよくわかりませんでした。これは従来型にあてはまる、でもあれは新型にあてはまる…と、具体的な線引きができなかったから。

これは前半部分で香山さんが、精神科の病気ははっきりとした区別をするのが難しく、線引きできないのが実情、といった主張を述べているのと重なります。色々な闘病体験を読んできましたが、うつの症状も十人十色・千差万別といった感じで、血液型みたいに「これはA型、これはB型」とスタンプを押せるように簡単に処理できるものではないんです。

でも、新旧両方の側面をもったうつの症状が表れているようだとわかっただけでも収穫でした。

もう一つこの本でテーマになっているのは、皇太子妃雅子さまの体調不良についてです。

どうして治療が長引いているのか、発症の原因は何なのか、いつになったら公務に復帰できるのか…。世間やマスコミの注目を浴びている中、(直接雅子さまにお会いしたことはなくても)香山さんなりに考察を重ねている部分は参考になります。

特に、精神科医はどんなことを念頭に置いて、どのようなスタンスで患者と接しているのかも見えてくる部分なので、私も自分の主治医の先生が診察している時の立場にたって考えることができました。

現代日本の象徴として位置づけられる皇室、そしてまさにその中心で苦しんでいらっしゃる雅子さま。

うつ病患者はこれからも増えていくと思います。(しかも新型うつは治療が長期化するといいます) 香山さんの言うように、世相を反映しているような気がしました。

→著者の他の本:
  ・『しがみつかない生き方』 (2009/08/11の記事
  ・『女はみんな「うつ」になる』 (2011/09/29の記事
  ・『私は若者が嫌いだ!』 (2012/08/18の記事
  ・『知らずに他人を傷つける人たち』 (2014/04/22の記事

→皇室のしきたりについて書かれた本:
  ・松崎敏彌 『日本人なら知っておきたい「皇室」128のなぜ?』 (2011/12/07の記事

(実家で借りて・背表紙幅:1.0cm)

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