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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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流れ星
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女性
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読書
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文学部在学中に223冊を読破。

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164冊目!

女はみんな「うつ」になる 女はみんな「うつ」になる
香山リカ

(シリーズCura) 中央法規出版 2009-04-15


by G-Tools
出版直後に本屋さんで見つけて、読みたいと思っていた本です。先日、香山さんの講演を聞きに行く機会があってこの本のことを思い出しました。運よく図書館で借りることができて、ラッキーです。

うつ病患者の男女の割合を見てみると、女性の方が多いと言われています。資料によって3倍だったり4倍だったり。理由は女性ホルモンの影響とか脳のしくみとか、これも専門家によって意見が微妙に違う気がします。

自身も女性という立場に加え、香山先生は社会背景から見た視点を展開していました。

1985年の男女雇用機会均等法施行後も、事実上は「男社会」で女性たちが苦労していること。学業や仕事、自分磨きに勤しみながら、恋愛・結婚という段階になって急に受身にならざるをえなくなってしまう女性たちが存在すること。

そして、(これは私にもあてはまりますが)母と娘の関係がうつを引き起こす可能性もあること。父と娘、母と息子の関係よりも複雑で、強い影響力があると見ています。一方で、このつながりをいかに切り離して健全な形にもっていくか? その解決法については触れられておらず、フォワードの『毒になる親』に頼るしかないのかなという気もします。

医学的な見地だけでなく、社会評論の面からも分析している点は、香山先生らしいかも。

→本書で登場した本:
  ・p. 167 佐野洋子 『シズコさん』 (2011/12/21の記事

→著者の他の本:
  ・『雅子さまと新型うつ』 (2009/06/15の記事
  ・『しがみつかない生き方』 (2009/08/11の記事
  ・『私は若者が嫌いだ!』 (2012/08/18の記事
  ・『知らずに他人を傷つける人たち』 (2014/04/22の記事

→参考になるかも?
  ・フォワード 『毒になる親』 (2011/01/05の記事

(市立図書館で借りて・背表紙幅:1.4cm)

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