流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
カレンダー
最新記事
(05/14)
(05/05)
(04/27)
(04/20)
(10/30)
ブログ内検索
プロフィール
HN:
流れ星
HP:
性別:
女性
職業:
アルバイト
趣味:
読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。
各記事TOPの
「○○冊目!」…在学中
「○○冊目!」…卒業後
もうすぐ通算650冊に到達予定。
各記事TOPの
「○○冊目!」…在学中
「○○冊目!」…卒業後
もうすぐ通算650冊に到達予定。
カテゴリー
アーカイブ
P R
Amazon
161冊目!
2008年、品格を育てる12冊(All About)より、10冊目!
http://allabout.co.jp/gm/gc/208260/10/
間が空きましたが、あとちょっとで12冊読み終わりそうなのでがんばります。ラストスパートだ!
漫画版で予習しておいたおかげで、あらすじがとてもよくわかりました。まんがで名作を読むというのは違和感もあったけど、活字で読むための参考として活用するのもアリだと思います。
1度読んだはずなのに、さすがに6年も経って忘れていました。こんなお話だったっけか?? 読後の印象もまったく違いました。
それはただ単に、まんがで読んでおいたからだけではないと思います。読み手である私自身が、6年という歳月を経て変わったのでしょう。6年前は、よくも悪くも世間知らずでした。ちょうど、主人公のかず子みたいに。
「ああ、人間の生活って、あんまりみじめ。生れて来ないほうがよかったとみんなが考えているこの現実。そうして毎日、朝から晩まで、はかなく何かを待っている。みじめすぎます。生れて来てよかったと、ああ、いのちを、人間を、世の中を、よろこんでみとうございます」(p. 97)
戦争はかず子たち一家を没落させ、滅亡へと追いやっていきます。しかし没落と堕落は違います。かず子も、お母さまも、直治も、滅びの中で美しさを求めていました。美しく滅ぶことに希望を見いだし、最後の命の輝きや誇りを保とうとしていました。
「僕は、僕という草は、この世の空気と陽の中に、生きにくいんです。生きて行くのに、どこか一つ欠けているんです。足りないんです。いままで、生きて来たのも、これでも、精一ぱいだったのです」(p. 150)
戦争は人々から何を奪ったのか?という問いと同時に、世間(あるいは社会)は人々に何を奪い何を残すのか?というテーマが非常に強く出ている作品だと感じました。
→関連の本:
・『斜陽』 (1回目に読んだときの感想・2005/01/23の記事)
・『斜陽 まんがで読破』(イーストプレス版) (2011/08/09の記事)
→本書が登場する本:
・橋本紡 『流れ星が消えないうちに』 (2011/09/23の記事)
→作者の他の作品:
・『きりぎりす』 (2021/05/22の記事)
(市立図書館で借りて・背表紙幅:0.9cm)
斜陽 太宰 治 (新潮文庫) 新潮社 2003-05 by G-Tools |
http://allabout.co.jp/gm/gc/208260/10/
間が空きましたが、あとちょっとで12冊読み終わりそうなのでがんばります。ラストスパートだ!
漫画版で予習しておいたおかげで、あらすじがとてもよくわかりました。まんがで名作を読むというのは違和感もあったけど、活字で読むための参考として活用するのもアリだと思います。
1度読んだはずなのに、さすがに6年も経って忘れていました。こんなお話だったっけか?? 読後の印象もまったく違いました。
それはただ単に、まんがで読んでおいたからだけではないと思います。読み手である私自身が、6年という歳月を経て変わったのでしょう。6年前は、よくも悪くも世間知らずでした。ちょうど、主人公のかず子みたいに。
「ああ、人間の生活って、あんまりみじめ。生れて来ないほうがよかったとみんなが考えているこの現実。そうして毎日、朝から晩まで、はかなく何かを待っている。みじめすぎます。生れて来てよかったと、ああ、いのちを、人間を、世の中を、よろこんでみとうございます」(p. 97)
戦争はかず子たち一家を没落させ、滅亡へと追いやっていきます。しかし没落と堕落は違います。かず子も、お母さまも、直治も、滅びの中で美しさを求めていました。美しく滅ぶことに希望を見いだし、最後の命の輝きや誇りを保とうとしていました。
「僕は、僕という草は、この世の空気と陽の中に、生きにくいんです。生きて行くのに、どこか一つ欠けているんです。足りないんです。いままで、生きて来たのも、これでも、精一ぱいだったのです」(p. 150)
戦争は人々から何を奪ったのか?という問いと同時に、世間(あるいは社会)は人々に何を奪い何を残すのか?というテーマが非常に強く出ている作品だと感じました。
→関連の本:
・『斜陽』 (1回目に読んだときの感想・2005/01/23の記事)
・『斜陽 まんがで読破』(イーストプレス版) (2011/08/09の記事)
→本書が登場する本:
・橋本紡 『流れ星が消えないうちに』 (2011/09/23の記事)
→作者の他の作品:
・『きりぎりす』 (2021/05/22の記事)
(市立図書館で借りて・背表紙幅:0.9cm)
PR