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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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流れ星
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読書
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文学部在学中に223冊を読破。

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703冊目!



「発見!角川文庫2011」より

主人公は高校2年の少年。母がかつて再婚し、離婚した相手が突然家に現れたことで、殺人計画を考え実行していきます。

単なる「非行」や「キレる少年」ではなく、学校にも問題なく通い成績優秀で家族想いだった少年が、なぜ殺人を企てなければならなかったのか、心の動きが丁寧に書かれています。本文には高校の国語の教科書によく掲載されている古典作品も複数登場し、彼の勉強熱心さを伺わせます。

一見、彼の計画は成功しかけるのですが、後半では少しずつほころびが出始め、発覚の危機と恐怖で追いつめられていきます。その過程で彼の心も揺れ、意外な形で物語が終わりました。読者によってはこの結末に不満を持つかもしれませんが、主人公が悪人になりきることができなかったと私は解釈しています。

本文中に登場した作品:
  p. 17 『罪と罰』 (2005/12/03の記事)・・・主人公が中学2年で読んだ本として登場。
  p. 17  江戸川 乱歩 「心理試験」
  p. 18 ベネディクト 「菊と刀」
  p. 155 中島 敦 『山月記』 (2020/05/25の記事)・・・主人公の国語の授業の場面に登場し、一部本文も引用されている。
  p. 286 夏目 漱石 『こころ』 (2014/03/09の記事

→次に読みたい本を発見!
  ・重松 清 『疾走』 (2017/10/27の記事

(F市図書館で借りて・背表紙幅:2.1cm)

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691冊目!



「発見!角川文庫2011」より

小学5~6年の頃、図書館でギリシア神話の本を借りて読むのが好きでした。特に気に入っていたのは、12星座にまつわるお話。出版社や刊行年代によって少しずつ詳細が違っていることもあり、比べて楽しむのにハマっていたのを覚えています。

当時私が読んでいたのは、子供でも読みやすい挿絵入りでした。こちらのブルフィンチ版は、既に神話の概略を知っている方向けという感じがします。注や参考文献が充実しているので、文学研究や英文学の資料としても有用です。

今さらだけど、大学でギリシア語をやってるときにこの本をしっかり読んでおけばよかった。

→次に読む本を発見!!
  ・三浦 しをん 『月魚』 (2014/12/07の記事

(古本屋で購入・背表紙幅:上下巻合わせて3.0cm)

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684冊目!


<発見!角川文庫2011>より

角川文庫のかまわぬ手ぬぐいデザインが気になって、最近少しずつ集め始めています。このデザインは「臼の目文様」。石臼が食物をすりつぶす面がたしかこんな模様でした。

以前に読んだのは高校生か大学生だった頃だと思いますが、当時はあまり面白いと感じませんでした。若い男性が少女に惹かれて、数日過ごして別れるだけの話なのに、どうしてこんなに有名で映画化もされたのだろう。

まだ答えは出ていないのですが、手元に置いて何度でも読み返そうと改めて思いました。

→この作品について触れている本:
  ・長山 靖生 『謎解き 少年少女世界の名作』 (2012/05/13の記事

→著者の他の作品:
  ・『雪国』 (2005/01/26の記事) (2011/11/09の記事

・次に読みたい本を発見!
  ・宇江佐 真理 『雷桜』 (2015/04/04の記事

(古本屋で購入・背表紙幅:1.0cm)

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683冊目!


(英題:CASE FILES OF ALL-AROUND APPRAISER Q VOL. 12)

シリーズ最終巻。表紙の莉子さんはウェディングドレス姿。まさかお相手は…?

舞台は大阪の万博記念公園。修学旅行で太陽の塔を見に行った覚えがあります。当時は万博や岡本太郎のことにあまり興味がなくて、素通りしてしまいました。今だったらもっと味わって鑑賞するのになぁ。

建造物の鑑定を依頼された莉子さんの最後の活躍。12巻は読み終えてみるとあっという間でした。

→著者の他の作品:
  ・『ミッキーマウスの憂鬱』 (2011/07/04の記事

→「万能鑑定士Q」シリーズ:
  ・ I 力士シール篇・上巻 (2016/04/29の記事
  ・II 力士シール篇・下巻 (2016/05/14の記事
  ・III 音楽プロデューサー詐欺事件 篇 (2018/01/10の記事
  ・IV 映画ポスター連続放火事件 篇 (2018/03/16の記事
  ・V パリ フォアグラ異物混入事件 篇 (2018/09/16の記事
  ・VI 万能贋作士事件 篇 (2019/03/15の記事)
  ・VII ファッション雑誌と逆錬金術 篇 (2019/04/22の記事
  ・VIII 台湾と奇跡の浄水装置 篇 (2019/09/28の記事
  ・IX モナ・リザの贋作 篇 (2019/11/16の記事
  ・X 複製された印鑑 篇 (2020/06/23の記事
  ・XI 京都 願いがかなう寺 篇 (2020/06/30の記事
  ・XII 大阪 太陽の塔 篇

(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.1cm)

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682冊目!


「発見!角川文庫2011」より

古事記の解説書ではなく、随筆です。阿刀田さん流の解説が大半を占めていますが、神話の舞台となった各地を筆者が旅行した際のエピソードを挟んでいます。

現在は廃線となった高千穂鉄道の記述は、鉄道ファンが喜びそう。神話を元にした長時間に及ぶ神楽の話は、旅行好きな方に興味をもってもらえるかもしれません。

→次に読みたい本を発見!
  ・加地 伸行 『ビギナーズ・クラシックス 中国の古典 論語』 (2019/10/19の記事

(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.4cm)

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679冊目!


(英題:CASE FILES OF ALL-ROUND APPRAISER Q VOL. 11)

京都を舞台にしたお話。表紙の莉子さんみたいな浴衣、欲しい。

何でも願いがかなう儀式を始めて、5年で世間の注目を集めるようになったお寺。特定の宗派に所属せず、参詣者が突然増えます。

多くの宗教は人々の悩みや苦しみに寄り添い、心を救済することを目的として活動していますが、中には資金目当ての団体が紛れ込んでいることも確かです。かつて日本で社会問題化した某教団だけでなく、教祖や幹部が信者を食い物にしようとしているケースは現代にも存在します。

信仰は目に見えない分、「願いがかなった」「ご利益があった」などのわかりやすい結果が生じれば、人は簡単に信じ込んでしまいます。「コロナウイルスの感染拡大は神による罰だ」「この信仰具を使えば感染しない」などの言説も世界中で飛び交っていて、目にするたびに嫌悪感を抱いているのは私だけでしょうか。

科学で扱える問題と、宗教で扱うべき人の心の問題は異なります。莉子がトリックを見抜いたように、私も科学的に考える視点を常に持ちたいと思います。

→著者の他の作品:
  ・『ミッキーマウスの憂鬱』 (2011/07/04の記事

→「万能鑑定士Q」シリーズ:
  ・ I 力士シール篇・上巻 (2016/04/29の記事
  ・II 力士シール篇・下巻 (2016/05/14の記事
  ・III 音楽プロデューサー詐欺事件 篇 (2018/01/10の記事
  ・IV 映画ポスター連続放火事件 篇 (2018/03/16の記事
  ・V パリ フォアグラ異物混入事件 篇 (2018/09/16の記事
  ・VI 万能贋作士事件 篇 (2019/03/15の記事)
  ・VII ファッション雑誌と逆錬金術 篇 (2019/04/22の記事
  ・VIII 台湾と奇跡の浄水装置 篇 (2019/09/28の記事
  ・IX モナ・リザの贋作 篇 (2019/11/16の記事
  ・X 複製された印鑑 篇 (2020/06/23の記事
  ・XI 京都 願いがかなう寺 篇
  ・XII 大阪 太陽の塔 篇 (2020/09/10の記事

(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.1cm)

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