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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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 プロフィール 
HN:
流れ星
性別:
女性
職業:
アルバイト
趣味:
読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

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194冊目!

若者はなぜ3年で辞めるのか? 若者はなぜ3年で辞めるのか?
年功序列が奪う日本の未来

城 繁幸

(光文社新書) 光文社 2006-09-15


by G-Tools
新聞で広告を見つけて即、本屋に走り衝動買い。私にしては大変珍しいです(笑)

就活を実際にすすめている身としては、とても興味深い内容だった。企業側から就活生に提供される情報はあくまでも外面的なものでしかなく、いざ内定をもらって働き始めてから「こんなはずじゃなかった」と後悔する例があとをたたないのもうなずける。

「学生の理想が高すぎる」「若者には耐久力がない」では済まない、もっと会社や社会全体を取り巻く根本的な問題があると筆者は主張する。若いうちは下積み→出世を重ねていずれは高給取り、という「レール」があらかじめ定められていて、そのレール以外のキャリアアップは認めない。日本社会は戦後、いや奉公制度が存在していた江戸時代から体質が変わっていないという。

この本を読んでいて、若者である私は憤りを覚えずにいられなかった。社会を動かしている年配世代はなんて勝手なんだ。昭和の高度経済成長期と同じやり方は、もう今の時代は通じないのに。「今、自分たちの身分が確保されればそれでいい」と自らの権力や保身にばかり執着して、次の世代のことはどうなっても構わないなんて。

でも著者はこうも言っている。「彼らには悪気はないのだ」と。だから一層、この怒りのやり場のなさが募って、どうしたらいいのかわからなくなる。

おそらく、私には耐えられない。働いても働いても報われず、働く意味ややりがいを失い、精神的に追い込まれてただの「歯車」の一部としか見てもらえないなんて。

→本書について触れている本:
  ・石渡 嶺司 山内 太地 『アホ大学のバカ学生』 (2015/04/29の記事
  内定辞退や入社3年未満の退職は明治時代からあったとか。

(書店にて衝動買い)

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