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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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 プロフィール 
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流れ星
性別:
女性
職業:
アルバイト
趣味:
読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

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もうすぐ通算650冊に到達予定。
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284冊目!

目で見るグリム童話 目で見るグリム童話
野村 ひろし(※)

(ちくま文庫) 筑摩書房 1996-10


※「ひろし」は「さんずい」に「玄」の字

by G-Tools
グリム童話の完訳を手がけた野村さん。研究書も書いているので、これから少しずつ読んでみたいと思い、まずはこの本を手に取りました。

この本でのテーマは、「一枚絵」と呼ばれる絵本と新聞の中間のような印刷物です。文字の読み書きができない人のため、物語を漫画のように表現して伝える方法が教会などでも古くから行われていました。グリム童話が出版された直後も、印刷技術の発展とともにこの形態が使われていたことがわかります。

興味深かったのは、はじめは安い紙・粗末な印刷で低俗なものとみられていたのに、技術が進歩して著名な画家が携わるようになると芸術的価値も認められていったという過程です。

現代では表現の手法として認められている小説や映画、それこそ漫画も、かつては庶民のもので品がないととられられていた時代がありました。本書で紹介されている絵だけ見ていても、時代を経て描写は細やかになり、メディアの一つとして重視されていった流れがつかめます。

カラーの図版が多いので、もともとグリムに親しんでいる人でも眺めていて楽しい1冊です。

→著者が手がけた、グリム童話の完訳版:
  ・『完訳グリム童話集 1』 (2012/01/12の記事

→著者のほかの本:
  ・『もっと知りたいグリム童話』 (2005/09/14の記事
  ・『ドイツの子どもの本』 (2014/09/28の記事
  ・『ドイツの昔話と文学』 (2018/08/24の記事

(C市図書館で借りて・背表紙幅:1.1cm)

<収録作品一覧>

・蛙の王様
・兄と妹
・ラプンツェル
・ヘンゼルとグレーテル

・勇ましいちびの仕立て屋
・灰かぶり
・赤ずきん
・ブレーメンの音楽隊

・いばら姫
・みつけ鳥
・つぐみひげの王様
・白雪姫

・しあわせハンス
・がちょう番の娘
・かわいそうな粉ひきの若い衆と猫
・星の銀貨

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