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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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 プロフィール 
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流れ星
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女性
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アルバイト
趣味:
読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

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280冊目!

夜と霧の隅で 夜と霧の隅で
北 杜夫 (きた もりお)

(新潮文庫) 新潮社 1963-07


by G-Tools
精神科医・斉藤茂太先生の本によく登場するので、読みたいと思っていた本です。(著者は茂太先生の実弟)

タイトルからして、V. E. フランクルの『夜と霧』と関連があるのか興味がありました。実際、表題作は第2次世界大戦中のドイツを舞台にした作品で、ユダヤ人迫害とは違う形でも抹殺が行われていたことを紹介しています。

「彼ら(=ドイツ軍医)は単に民族と戦闘に益のない人間をごっそりと連れ去ろうとしているのだ」 (p. 178)

「夜と霧」作戦では、夜の間にユダヤ人の一家が突然収容され、町から消えるという現象が起こりました。同様に、治る見込みのない精神病患者も、収容所に送られガス室で殺されていたのだそうです。

食物や医薬品を健康なドイツ国民に確保するため、とはいえ、大戦末期にはそこまで切羽詰まった事態が起こっていたとは。読んだ後もしばらく、胸にずしりと重く響く1冊でした。

→解説中で触れていた本:
  ・フランクル 『夜と霧』 (2012/10/13の記事

→この本について触れていた本:
  ・斎藤 茂太 『いい言葉は、いい人生をつくる』 (2011/06/01の記事

→著者の他の本:
  ・『どくとるマンボウ航海記』 (2012/10/29の記事

(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.1cm)

<収録作品一覧>

・岩尾根にて
・羽蟻のいる丘
・霊媒のいる町
・谿間(たにま)にて
・夜と霧の隅で  (芥川賞受賞)

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