忍者ブログ
流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
 カレンダー 
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
6 7 8 9 10 11
12 13 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
 ブログ内検索 
 プロフィール 
HN:
流れ星
性別:
女性
職業:
アルバイト
趣味:
読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

各記事TOPの
「○○冊目!」…在学中
「○○冊目!」…卒業後
もうすぐ通算650冊に到達予定。
 カテゴリー 
 P R 
 Amazon 
[512]  [511]  [510]  [509]  [508]  [507]  [506]  [505]  [504]  [503]  [502
285冊目!

夜と霧 夜と霧
ドイツ強制収容所の体験記録

フランクル Viktor E. Frankl
訳:霜山 徳爾(とくじ)

みすず書房 1961-03-05


by G-Tools
(原題:Ein Psycholog Erlebt Das konzentrationslager)

NHK 100分de名著で紹介され(2012年8月)、他の本でもタイトルを目にしていました。(お医者さんの著書によく登場します)

番組でも紹介されていましたが、東日本大震災の後注目を集めている本なのだそうです。仙台市の本屋さんでも次々と売れているとか・・・。いつも利用している図書館でも予約待ちがいっぱいでしたが、運よく民間の図書館で手にすることができました。

内容はとても重いです。加えて、ドイツ語の堅苦しい言い回しや専門用語も出てきます。巻頭の解説も、専門家には有益だと思いますが、一般の人には読みにくい・・・。でもつまみ読みだけでも、強制収容所の悲惨さを知るには十分かもしれません。

よく見たら、巻末にも資料として写真が掲載されているページもあるので、フランクルが書いた本文は1冊のうち半分くらいです。初版当時、アウシュヴィッツについての理解を補おうと、出版社側が工夫した結果と思われます。

私は今回の震災では被災しませんでしたが、人間が極限の状態に置かれたときにどんな心理がはたらくのか、知ることができました。もしかしたら、震災のときも被災者は同じことを考えていたのかもしれない・・・そう思うと、フランクルの考察が過去のものではなく普遍的な面も帯びていることに気づかされます。

→本書について触れている本:
  ・養老 孟司 『バカの壁』 (2011/08/20の記事
  ・山本 晴義 小西 喜朗 『メンタルヘルス・マネジメント』 (2011/11/27の記事
  ・斎藤 茂太 『続・いい言葉はいい人生をつくる』 (2012/05/29の記事
  ・北 杜夫 『夜と霧の隅で』 (2012/09/29の記事
  ・齋藤 孝 『だれでも書ける最高の読書感想文』 (2015/07/02の記事
  ・コヴィー 『7つの習慣』 (2015/11/04の記事

→アウシュヴィッツについて書かれている本:
  ・レーヴィ 『アウシュヴィッツは終わらない』 (2005/10/01の記事

現在は新訳版も出ているようです↓↓ (Amazonにとびます)
新訳 夜と霧

(NPO運営の民間図書館で借りて・背表紙幅:1.9cm)

思わず考えさせられた文章の数々。

「未来を失うと共に彼はそのよりどころを失い、内的に崩壊し身体的にも心理的にも転落したのであった」 (p. 179)

「人生から何をわれわれはまだ期待できるかが問題なのではなくて、むしろ人生が何をわれわれから期待しているかが問題なのである」 (p. 183)

「待っている仕事、あるいは待っている愛する人間、に対してもっている責任を意識した人間は、彼の生命を放棄することが決してできない」 (p. 187)

拍手[0回]

PR

Template by ららららいふ / Material by 素材くん「無料WEB素材屋」

忍者ブログ [PR]