谷川俊太郎 『夜のミッキー・マウス』

289冊目！
（48冊目！／2011・新潮文庫の100冊）

夜のミッキー・マウス 谷川 俊太郎 （新潮文庫）　新潮社 2006-06 by G-Tools

（よーく見ると、表紙には鉄腕アトムが・・・）

谷川さんの名前を目にすることは多いのに、詩集をちゃんと１冊読み通した記憶はありませんでした。薄い本だし、改行が多くてあっという間に読み終えてしまったけど、読んだ後もふわふわと波に漂う独特な感じが残ります。

「ミッキー・マウス」や「アトム」が登場する詩は、なんだか不思議な感覚を投げかけてきます。頭の中では、彼らはにっこり笑っていて子どもたち（だった私たち）の人気者。で

も予想外な言葉と組み合わされると、重力から解き放たれて宇宙遊泳を始めるが如く、私が抱いていた視覚イメージをやすやすと離れていってしまいました。これが詩の力？　それとも谷川さんの力？？

（C市図書館で借りて・背表紙幅：0.7cm）

2012/10/21 (Sun) 2011_新潮文庫の100冊