流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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文学部在学中に223冊を読破。
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「○○冊目!」…在学中
「○○冊目!」…卒業後
もうすぐ通算650冊に到達予定。
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121冊目!
(原題:Sorge um Deutschland:Sechs Essays)
…マンの文章、難しすぎて理解不能です。それだけ彼は頭がいいんだろうってことはわかったけど、結局何が言いたいのかさっぱり読み取れず、気づけば2ヶ月近くものたうちまわってたよ。
「芸術家と社会」「ゲーテと民主主義」は一部だけ読み込めて、なるほど面白いなと思えたけど、あとは全然ダメ。実際はもっと単純な言葉で説明できるはずなのに、この人わざわざ難解な言葉を並べるの好きだからなぁ。『ヴェニスに死す』でもそうだったようにね。
→著者の他の本:
・『ヴェニスに死す』 (2005/06/19の記事)
・『トニオ・クレエゲル』 (2011/10/05の記事)
(大学附属図書館で借りて)
講演集 ドイツとドイツ人 他五篇 トーマス マン Thomas Mann 訳:青木 順三 (岩波文庫) 岩波書店 1990-05 by G-Tools |
…マンの文章、難しすぎて理解不能です。それだけ彼は頭がいいんだろうってことはわかったけど、結局何が言いたいのかさっぱり読み取れず、気づけば2ヶ月近くものたうちまわってたよ。
「芸術家と社会」「ゲーテと民主主義」は一部だけ読み込めて、なるほど面白いなと思えたけど、あとは全然ダメ。実際はもっと単純な言葉で説明できるはずなのに、この人わざわざ難解な言葉を並べるの好きだからなぁ。『ヴェニスに死す』でもそうだったようにね。
→著者の他の本:
・『ヴェニスに死す』 (2005/06/19の記事)
・『トニオ・クレエゲル』 (2011/10/05の記事)
(大学附属図書館で借りて)
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108冊目!
Und wenn ich je mich vor dem Abend sheute,
Die Sonne sank und sah noch, was mich freute.
(かつてわたくしが日暮れを恐れていた頃も
日はやはり沈み、悦ばしいこともなおありました。)
ゲーテ『悲歌[マリーエンバート悲歌]』より
全体的にカタい訳が多いような気もするけど、様々な詩人の作品を少しずつかいつまんで比較しながら読めるので面白い。個人的にはヘルダーリンが気に入ったかな。
現代のドイツ語とほとんど同じ知識で古典が読めるところがすごい。日本なら古典文法勉強しないと何も意味がわからないのにね。でも当然これらの詩で表現されていることや形式には、当時の文化が下地になっているわけで、もっと詳しく読みこむなら背景の知識も知っていないと無理だろうな。
(大学附属図書館で借りて)
ドイツ名詩選 生野 幸吉 桧山 哲彦 (岩波文庫) 岩波書店 1993-03 by G-Tools |
Die Sonne sank und sah noch, was mich freute.
(かつてわたくしが日暮れを恐れていた頃も
日はやはり沈み、悦ばしいこともなおありました。)
ゲーテ『悲歌[マリーエンバート悲歌]』より
全体的にカタい訳が多いような気もするけど、様々な詩人の作品を少しずつかいつまんで比較しながら読めるので面白い。個人的にはヘルダーリンが気に入ったかな。
現代のドイツ語とほとんど同じ知識で古典が読めるところがすごい。日本なら古典文法勉強しないと何も意味がわからないのにね。でも当然これらの詩で表現されていることや形式には、当時の文化が下地になっているわけで、もっと詳しく読みこむなら背景の知識も知っていないと無理だろうな。
(大学附属図書館で借りて)
104冊目!
(※Amazonで取り扱いなし)
マックス・リュティ/小澤俊夫訳 岩崎美術社
学術書のせいなのか、訳の問題なのか、読みにくい…専門用語と抽象的な熟語のオンパレード。完全に理解しようと思うなら2~3回は繰り返し読まないと無理だろうな。
でもグリム童話集を小さい頃から読んでいたこともあって、具体例に出てくる登場人物やエピソードには親しみがあった。「昔話」と「伝説」を比較し、何が違うのかを論じた部分(ここでは具体的な内容を省略します)と、昔話を民俗学・心理学・文学のそれぞれの立場から、総合的に検証していくことの意義を述べた部分が特に面白かったと思う。
→管理人がこれまでに読んだ童話集:
・野村ひろし 訳 『完訳グリム童話集 1』 (2012/01/12の記事)
→童話とディズニー映画の関係について考察している本:
・有馬哲夫 『ディズニーの魔法』 (2011/10/15の記事)
(大学附属図書館で借りて)
(※Amazonで取り扱いなし)
マックス・リュティ/小澤俊夫訳 岩崎美術社
学術書のせいなのか、訳の問題なのか、読みにくい…専門用語と抽象的な熟語のオンパレード。完全に理解しようと思うなら2~3回は繰り返し読まないと無理だろうな。
でもグリム童話集を小さい頃から読んでいたこともあって、具体例に出てくる登場人物やエピソードには親しみがあった。「昔話」と「伝説」を比較し、何が違うのかを論じた部分(ここでは具体的な内容を省略します)と、昔話を民俗学・心理学・文学のそれぞれの立場から、総合的に検証していくことの意義を述べた部分が特に面白かったと思う。
→管理人がこれまでに読んだ童話集:
・野村ひろし 訳 『完訳グリム童話集 1』 (2012/01/12の記事)
→童話とディズニー映画の関係について考察している本:
・有馬哲夫 『ディズニーの魔法』 (2011/10/15の記事)
(大学附属図書館で借りて)
102冊目!
「あたしは、もう、世間の人の言うことや、本に書いてあることには信用がおけないの。自分自身でよく考えて、物事をはっきりさせるようにしなくちゃ。」
ノーラさん、エラいっ!…とこう、合いの手を入れたくなった(笑)。彼女は夫を助けるため、自ら借金をして病気の治療費を作った。しかし借金をしたことも、保証人に偽のサインをしたことも本人には内緒。職のない彼女は自らの衣料にかけるお金を節約しながら、借金を少しずつ返済していた。しかしこの時代(19世紀後半)は社会的にみて女性の地位が低い。夫だけでなく世間にこのことを打ち明けられるはずもなかった。
戯曲形式で書かれたので、現代でも演劇として上演されることがあるらしい。舞台を現代に移してみたり、クライマックスの場面に少し細工をしてみたり。それだけ人々に親しまれている作品だということかな。
ノーラは彼女なりに考えて、よき妻・よき母になろうとしていた。でも最終的には「あたしは、何よりもまず人間よ」と自分の生き方に疑問を投げかけた。自分で考え、納得のいく生き方ができる存在になろうと必死になっている。同じ女性として、彼女の姿が凛々しく見えた。
→本書について触れている本:
・橋本治 『あなたの苦手な彼女について』(2011/09/02の記事)
(C市図書館で借りて)
人形の家 イプセン 岩波書店 1996-05 by G-Tools |
ノーラさん、エラいっ!…とこう、合いの手を入れたくなった(笑)。彼女は夫を助けるため、自ら借金をして病気の治療費を作った。しかし借金をしたことも、保証人に偽のサインをしたことも本人には内緒。職のない彼女は自らの衣料にかけるお金を節約しながら、借金を少しずつ返済していた。しかしこの時代(19世紀後半)は社会的にみて女性の地位が低い。夫だけでなく世間にこのことを打ち明けられるはずもなかった。
戯曲形式で書かれたので、現代でも演劇として上演されることがあるらしい。舞台を現代に移してみたり、クライマックスの場面に少し細工をしてみたり。それだけ人々に親しまれている作品だということかな。
ノーラは彼女なりに考えて、よき妻・よき母になろうとしていた。でも最終的には「あたしは、何よりもまず人間よ」と自分の生き方に疑問を投げかけた。自分で考え、納得のいく生き方ができる存在になろうと必死になっている。同じ女性として、彼女の姿が凛々しく見えた。
→本書について触れている本:
・橋本治 『あなたの苦手な彼女について』(2011/09/02の記事)
(C市図書館で借りて)
100冊目!
著者の石井先生は私の大学・学部・学科の先生です。<ラテン語入門>で毎週お世話になってます。すっかり私の顔を覚えられてしまいましたが。
「どうしてわかってくれないの」という現代人(特に若者)の切実な叫びを切り口に、コミュニケーションとは何か。その成立過程と役割を中心にコミュニケーションについて論じた内容。学術的な内容なので、帯だけ読んで買うと難しさに圧倒されるかも。言語学に興味がある方にはおすすめ。
<言語コミュニケーション論概説>でも同じ内容の講義を聞いたので、その予復習をする形で読めて面白かったし、理解にも役立った。「コミュニケーション不全」という言葉を初めて目にして違和感を感じたところもあったものの、現代の社会の状況が私達のコミュニケーションや言葉遣いに影響を与え、常に変動しているとの考え方には納得できる。言語を通じて社会について考える見方も新鮮だった。
私自身、伝えたいことを上手く伝えられず苦しい思いをしたことは何度かある。この状態の中で、先生がおっしゃるように新しいコミュニケーションの方法を編み出せるのかどうかは、正直に言わせてもらえば自信がない。突破口を開く勇気がもてていないだけかもしれないけれども。
ただ、常日頃感じているように現代は大きなターニングポイントにあると思う。実際に、私と同じ世代の若者が社会を変えていくだけの力があるのならば、逆にそれだけの挑戦をするチャンスを与えられたという意味で、恵まれているのだと思う。このチャンスを上手く生かしていければ。
(大学の書店で衝動買い)
言葉、通じてない?―コミュニケーションの歴史としくみ 石井 正人 新日本出版社 2005-04 by G-Tools |
著者の石井先生は私の大学・学部・学科の先生です。<ラテン語入門>で毎週お世話になってます。すっかり私の顔を覚えられてしまいましたが。
「どうしてわかってくれないの」という現代人(特に若者)の切実な叫びを切り口に、コミュニケーションとは何か。その成立過程と役割を中心にコミュニケーションについて論じた内容。学術的な内容なので、帯だけ読んで買うと難しさに圧倒されるかも。言語学に興味がある方にはおすすめ。
<言語コミュニケーション論概説>でも同じ内容の講義を聞いたので、その予復習をする形で読めて面白かったし、理解にも役立った。「コミュニケーション不全」という言葉を初めて目にして違和感を感じたところもあったものの、現代の社会の状況が私達のコミュニケーションや言葉遣いに影響を与え、常に変動しているとの考え方には納得できる。言語を通じて社会について考える見方も新鮮だった。
私自身、伝えたいことを上手く伝えられず苦しい思いをしたことは何度かある。この状態の中で、先生がおっしゃるように新しいコミュニケーションの方法を編み出せるのかどうかは、正直に言わせてもらえば自信がない。突破口を開く勇気がもてていないだけかもしれないけれども。
ただ、常日頃感じているように現代は大きなターニングポイントにあると思う。実際に、私と同じ世代の若者が社会を変えていくだけの力があるのならば、逆にそれだけの挑戦をするチャンスを与えられたという意味で、恵まれているのだと思う。このチャンスを上手く生かしていければ。
(大学の書店で衝動買い)
99冊目!
どうコメントしたらいいのかわからない…
短編集だけど、なんだかイマイチぱっとしないというか、読んだ後ほとんど印象に残らないというか。著者が一体何を言いたいのか、何を表現しようとしたのかよくわからないというのが正直なところ。
<ドイツ文学概説>の他の参考文献と比べて、明らかに文体や視点が変わってきているのはよくわかるけど。
あ、でも『ルツィドール』は面白かった!話がわかりやすかったせいかもしれない(笑) ルツィーレという女の子が、継母に男の子として育てられて、義理の姉のフィアンセを好きになってしまう話。自分が本当は女であることを隠し、お姉さんを演じながら恋文を書いたり共に夜を過ごしたり。恋に燃える強い思いの描写が『若きヴェルテルの悩み』に通じる気がする。
(大学附属図書館で借りて)
チャンドス卿の手紙 他十篇 ホフマンスタール 桧山 哲彦 (岩波文庫) 岩波書店 1991-01 by G-Tools |
どうコメントしたらいいのかわからない…
短編集だけど、なんだかイマイチぱっとしないというか、読んだ後ほとんど印象に残らないというか。著者が一体何を言いたいのか、何を表現しようとしたのかよくわからないというのが正直なところ。
<ドイツ文学概説>の他の参考文献と比べて、明らかに文体や視点が変わってきているのはよくわかるけど。
あ、でも『ルツィドール』は面白かった!話がわかりやすかったせいかもしれない(笑) ルツィーレという女の子が、継母に男の子として育てられて、義理の姉のフィアンセを好きになってしまう話。自分が本当は女であることを隠し、お姉さんを演じながら恋文を書いたり共に夜を過ごしたり。恋に燃える強い思いの描写が『若きヴェルテルの悩み』に通じる気がする。
(大学附属図書館で借りて)