谷崎 潤一郎 『痴人の愛』

46冊目！（「2004年新潮文庫の100冊」25冊目）

痴人の愛 谷崎 潤一郎 （新潮文庫）　新潮社 1985 by G-Tools

同性の私からみると、ナオミはすごくいやな女。出会う男に媚を売りつけてはその都度踏みにじる。人の迷惑も倫理も考えないなんて、サイテー！こんな女に惚れるほうも惚れるほうだ、というのが正直なところ。

でももしかしたら、彼女は男性をひきつける何かを持っていて、それを自分がねたんでることを認めたくないから、彼女に敵意をむけてしまうのかもしれない。現に彼女はわかっているだけでも６～７人の男を手中に入れているわけだから。男性は男性で、こういう女性だからこそひかれてしまうのかも。う～ん、男女の仲って難しい。

→この作品について触れている本：
　　・長山 靖生　『若者はなぜ「決められない」か』　（2013/01/20の記事）

→著者の他の本：
　　・『猫と庄造と二人のおんな』　（2009/06/11の記事）
　　・『春琴抄』　（2019/06/08の記事）

（C市図書館で借りて）

2005/01/21 (Fri) 2004_新潮文庫の100冊