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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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 プロフィール 
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流れ星
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女性
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アルバイト
趣味:
読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

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161冊目!

炉辺荘(イングルサイド)のアン 炉辺荘(イングルサイド)のアン
第七赤毛のアン

モンゴメリ Lucy Maud Montgomery
訳:村岡 花子

(新潮文庫) 新潮社 1958-12


by G-Tools
 前作の舞台「夢の家」から場所を移し、「炉辺荘(イングルサイド)」で展開するアン一家の生活。この作品は、アンを中心にその子ども達を一人ひとり主役に立てて物語が進んでいる気がする。

 アンの子どもたちは、母親同様に素直で想像力豊か。そして、お母さんの愛情をいっぱいに受けて育ったためか、彼らの母親への愛情も深い。子どもにとって、お母さんとお父さんは憧れの存在であり、生活の中枢であり、他の場所には存在しえない理解者。現代先進国の家族の実情とはかけ離れていて、私には理想の家庭に見える。

 作品の1番最後に、久しぶりに(といった感じで)アンの心の葛藤が描かれる。ギルバートは自分たちの結婚記念日を忘れてしまったんじゃないか、かつての恋人への愛情が再燃しているんじゃないか(=やきもち)、自分なんてもうどうでもいいんだ・・・。

 アンの悩む様子は他の作品にも何回か出てきたけど、この作品で特有なのは彼女が「年齢」を強く意識していること。20代で結婚して、「結婚15周年」という記述があるから40代に近づいていることがわかる。昔はよかった、若いころの青春が懐かしい。そんな内容が急に増えて驚いた。

 他にも、「可愛いこどもたちも数年したら大人になって、この家を離れていってしまう」と将来の寂しさを先取りした不安まで抱いている。過去と未来と、その間に存在する現在。この時間の流れを強く意識させる作品だった。

(C市図書館で借りて)

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