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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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 プロフィール 
HN:
流れ星
性別:
女性
職業:
アルバイト
趣味:
読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

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166冊目!

辺境・近境 辺境・近境
村上 春樹

新潮社 1998-04


by G-Tools
「人は年をとれば、それだけどんどん孤独になっていく。みんなそうだ。でもあるいはそれは間違ったことではないのかもしれない。というのは、ある意味では僕らの人生というのは孤独に慣れるためのひとつの連続した過程にすぎないからだ」

収録されている「メキシコ大旅行」を<比較文化論演習>で扱い、期末レポートでもこの作品をテーマに書いた(前期のイザベラ・バードまでひっぱり出して、こじつけて書いたからよく考えれば無謀としか言いようがない・・・)。

作家として名高い村上春樹が、これまでに旅行したときの記録や記憶をもとに書き起こした旅行記。メキシコ、アメリカ、中国とモンゴル、香川や神戸などが舞台。

著者が最後に述べているように、現代は観光産業が発達して気軽に旅行を楽しめるようになった。日常生活を飛び出して、簡単に非日常の世界を満喫できる世の中だ。そして、移動手段さえあれば世界中を旅することだって可能である。だから、本当の意味で「辺境」と呼べる場所はどんどん減ってきている。

彼の記述を見ていると、人が異文化に対してどんな態度をとっているかがよくわかる。本人は意識していなくても、(あるいは意識していて他人にわからせまいとしていても)自分の国や文化が1番優れており、他のはどこか問題点があって、ちょっと・・・ということになる。別にこの態度は日本や村上春樹に限ったことじゃない。

あー、でもこれ、レポートを書き出す前に全部読んでおくべきだった。使えそうなネタが結構あったのに、残念。

→著者の他の作品:
  ・『海辺のカフカ』 (2016/08/05の記事

(C市図書館で借りて)

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