忍者ブログ
流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
 カレンダー 
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
 ブログ内検索 
 プロフィール 
HN:
流れ星
性別:
女性
職業:
アルバイト
趣味:
読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

各記事TOPの
「○○冊目!」…在学中
「○○冊目!」…卒業後
もうすぐ通算650冊に到達予定。
 カテゴリー 
 P R 
 Amazon 
[50]  [49]  [48]  [47]  [46]  [45]  [44]  [43]  [42]  [41]  [40
163冊目!(「2004年新潮文庫の100冊」88冊目)

魔性の子 魔性の子
小野 不由美

(新潮文庫) 新潮社 1991-09


by G-Tools
400ページあるから、1日に100ページずつ読めば4日で終わると思っていたら、内容にぐいぐいひきつけられて2日であっさり読みこなしてしまった。すごい引力だ!

母校へ教育実習のために戻ってきた広瀬。彼は担当のクラスに高里という変わった生徒を発見し、親しくなる。ところが、高里をいじめる者はあいついでケガや事故にあい、死者まで出てしまう。彼には幼い頃に神隠しにあったようだが、本人は記憶を失っていて関連があるかどうかもわからない。

「祟られる」と噂され、マスコミのネタにつるし上げられる高里。孤立する彼を必死でかばい続ける広瀬。2人は自分の居場所がここではなくどこかにあると考えるなど、気が合うところが多かった。

この作品はホラーであると同時に、中盤以降はひとつのメッセージを読者に投げかけてくる。「自分の居場所とは何か、それはこの世界かどこか他の場所に存在するものなのか」

自分が生きていて幸福だと感じるのは、「自分には必要とされる場所がある」と実感するときなのかもしれない。学校であったり、職場であったり、家庭であったり。「自分はここにいていいんだ」と安心できる場所を、私達は常に求めて毎日を送っている。

高里は最後に居場所を見つけ、帰っていった。広瀬はどうだったのだろうか。

(C市図書館で借りて)

拍手[0回]

PR

Template by ららららいふ / Material by 素材くん「無料WEB素材屋」

忍者ブログ [PR]