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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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 プロフィール 
HN:
流れ星
性別:
女性
職業:
アルバイト
趣味:
読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

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167冊目!(「2004年新潮文庫の100冊」90冊目)

無人島に生きる十六人 無人島に生きる十六人
須川 邦彦

(新潮文庫) 新潮社 2003-06


by G-Tools
ノンフィクション・・・てことは実話!? なんだかロビンソン・クルーソーとかスイスファミリーみたい。時代が明治期ということもあってか、言葉遣いが現代とどことなく違っていて、古きよき日本を感じさせる。

「お国のため」に、海洋調査へ出かけた十六人の船乗り達。ところが嵐に巻き込まれ、太平洋の真ん中の無人島へ漂着。船も航海用具も失った彼らにできるのは、とにかくこの島で生きること。わずかばかり残った食料と帆布、そして島と海から調達できるものを使って、海の男達の陸上でのサバイバルが始まった。

満足に真水も手に入らないような過酷な環境なのに、文章を読んでいるだけだとそんなに切羽つまった感じがしない。挿絵がとてもかわいいせいもあるかも(笑) あとは、現代のようにあまり外来語を含まなくて、自然で優しい日本語がそんな雰囲気を作り上げていることもあるかもしれない。

もう1つ、十六人が力を合わせて必死で生き延びようとしている様子も読みどころだと思う。全員が再び日本の土を踏むために、話し合ったり力を出し合ったりしている。船長や運転士など上の立場につく人たちは的確な指示を出していくし、若者たちは素直に聞きしたがっていて、見事なチームワークとしか言いようがない。

現代の日本人が忘れているもの。たとえば、生きていくために必要なものに不自由をほとんど感じずにすむこと。仲間と強い信頼の絆で結ばれていること。他にも色々なことを思い出させてくれる1冊だと思う。

(C市図書館で借りて)

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