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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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 プロフィール 
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流れ星
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女性
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アルバイト
趣味:
読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

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武者小路実篤詩集 武者小路実篤詩集
編:亀井 勝一郎

(新潮文庫) 新潮社 1953-01


by G-Tools
高校の現代文で文学史を習ったときに、武者小路実篤についても勉強したのをぼんやり覚えています。でも、実際に読んだ作品は『友情』1冊きりで、どんな作家・作風だったかまではほとんど忘れてしまいました。

この文庫版の詩集では、実篤が詩を書いた年代順に作品が並べられています。1行しかない詩もあれば、10ページ以上の詩も掲載されています。若い頃と老年の頃では、言葉遣いもテーマも異なっているのがわかり、まさに1人の男の人生を早送りで眺めている心地です。

今読んでみると、静かに祈る声を聞いているかのような文体で、個人的にとても気に入ってしまいました。特に「未来の人間」(p. 72)「過去の人間」(p. 73)は、空間だけでなく時間をもこえて人間すべてに訴えかけようとするメッセージで、元気が出てきます。

自分は1人ではなく、「今、誰かとつながっている」「先祖代々の命を受け継ぎ、子孫につなげることができる」という希望をつづる作品で、この詩集は終わります。読む前と後では、気分が大きく変わること、間違いなしです。

→著者の他の本:
  ・『友情』 (2005/02/16の記事

(F市図書館で借りて・背表紙幅:0.9cm)

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