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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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 プロフィール 
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流れ星
性別:
女性
職業:
アルバイト
趣味:
読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

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537冊目!

さいえんす? さいえんす?
東野 圭吾

(角川文庫) 角川書店 2005-12

by G-Tools
ヒット作を次々と発表している著者の、エッセイ集です。雑誌連載していたものをまとめたので、1つ1つは短く読みやすい印象。長篇推理小説が苦手な人にはぴったりだと思うんだけど、他の作品が有名すぎて、本屋や図書館であまり見かけないのが残念です。

「数学の授業を始める際には、これから学ぶことが何に役立つかを、教師が生徒にわかりやすく説明すべきだ」(p. 41 「数学は何のため?」より)

タイトル通り、理系出身者である著者の疑問や発想がテーマの作品が多いです。発表が10年以上前なので、時事ネタが古くなってしまっているのは仕方ないでしょう。「高速増殖炉もんじゅ」は「福島第一原発」、「北京五輪」は「リオ五輪」に置き換えても読めます。

「科学技術はミステリを変えたか」(p. 19)はとても興味深い内容でした。私も某・サスペンス作家の小説を片っ端から読んでいて、「今ならこの場面で携帯使うよなぁ」「この頃はまだ防犯カメラってないの?」と思うことが珍しくありません。

その点、ミステリーやサスペンスの文学作品は、その時代の科学技術のレベルを色濃く反映しているように思えます。(実際にコナン・ドイルの時代、指紋を検出する技術はまだなかったので、ホームズは別の角度から推理を組み立てています)

理系出身の作家というと、養老孟司さんや渡辺淳一さんなど医学出身者がすぐ思い出されるのですが、工学系で多くの作品を発表する人はまだまだ珍しいのではないでしょうか。

→著者の他の本:
  ・『鳥人計画』
    新潮文庫版 (2014/05/25の記事
    角川文庫版 (2015/07/04の記事
  ・『夜明けの街で』 (2015/03/10の記事
  ・『探偵倶楽部』 (2015/07/25の記事

(古本屋で購入・背表紙幅:0.8cm)

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