忍者ブログ
流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
 カレンダー 
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
 ブログ内検索 
 プロフィール 
HN:
流れ星
性別:
女性
職業:
アルバイト
趣味:
読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

各記事TOPの
「○○冊目!」…在学中
「○○冊目!」…卒業後
もうすぐ通算650冊に到達予定。
 カテゴリー 
 P R 
 Amazon 
[790]  [789]  [788]  [787]  [786]  [785]  [784]  [783]  [782]  [781]  [780
538冊目!

濤の彼方 濤(なみ)の彼方
妻は、くノ一 10

風野 真知雄

(角川文庫) 角川書店 2011-08-25

by G-Tools
ついにシリーズ最終巻。他の9巻よりも、この1冊は速く読み終わってしまいました。くノ一と、元・上司の忍者と、幕府が召し抱える武術の達人たち。そして彦馬と静山たち。誰が味方で誰が敵なのか、戦いを見ている読者も混乱しそうなほど、入り乱れた戦いに決着がつきます。

この巻の冒頭、織江の行動について触れている部分はありません。彦馬を追って長崎まで着いているはずなのに、描写されるのは男たちばかり。もう彦馬の船は長崎を出発しそうなのに・・・織江は何をしてるんだ??

戦いは突然始まり、織江が事前にどんな行動をとったかは最後に明かされます。さすが、日本一のくノ一になっただけのことはある、そうかそんなに彦馬さんに会いたかったんだね、と思わず私はつぶやいてました。

まるで映画のように場面を構成し、登場人物のキャラクターを際立たせ、伏線を張っていく筆者の書き方。読み終わってみると10冊はあっという間でした。ドラマも十分おもしろかったけど、私はこの原作の方が好きです。各巻のタイトルはジャズの名曲に由来しているそうですが、なんだかそれも粋な演出。

江戸時代が終わり、武士がいなくなると忍びたちも消えていきました。彼らは歴史に名を残すことはなかったけれど、それぞれ家族がいて守りたいものがありました。忍者たちの生身の人間らしさを感じることができる作品でした。

→「妻は、くノ一」シリーズ:
  ・1「妻は、くノ一」 (2013/07/31の記事
  ・2「星影の女」 (2015/09/26の記事
  ・3「身も心も」 (2015/10/29の記事
  ・4「風の囁き」 (2015/11/08の記事
  ・5「月光値千両」 (2015/12/29の記事
  ・6「宵闇迫れば」 (2016/01/31の記事
  ・7「美姫の夢」  (2016/02/26の記事
  ・8「胸の振子」 (2016/03/16の記事
  ・9「国境の南」 (2016/03/21の記事
  ・10「濤の彼方」

(古本屋で購入・背表紙幅:0.9cm)

拍手[0回]

PR

Template by ららららいふ / Material by 素材くん「無料WEB素材屋」

忍者ブログ [PR]