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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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 プロフィール 
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流れ星
性別:
女性
職業:
アルバイト
趣味:
読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

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109冊目!

武士道 武士道
人に勝ち、自分に克つ強靭な精神力を鍛える

新渡戸 稲造
訳:奈良本 辰也

(知的生き方文庫) 三笠書房 1993-01


by G-Tools
もとは英語で書かれた本で、これは奈良本さんの現代語訳です。注がたくさんついてます。

「日本が外国貿易に全国を開放したとき、生活のあらゆる部分に最新の改良を輸入したとき、西洋の政治と学問を学びはじめたとき、私たち日本人を動かした推進力はけっして物質資源の開発や、富の増加ではなかった。ましてや西洋の習慣の模倣などではなかったのである。

(中略)劣等国とみなされることに耐えられない、という名誉心。これが動機の中で最大のものであった」(p. 173-174)


読んでいて感じたのは、新渡戸稲造は武家出身者として、日本人として、クリスチャンとしてとても誇り高い人だったということです。執筆された当時の世の中にあって、真の武士・日本人・キリスト者であろうとした強い意志が伝わってきます。

当時の西洋の学者たちの見解や著作もたくさん引用して、日本人の立場から武士の心を熱心に説明する姿が現代でも読み継がれる魅力の1つなのかもしれません。

一方で、世界中の人に読まれているのに肝心の日本人はどうだろう? 『武士道』の著作名は高校でならったけど、現代日本人はその中身を受け継いでいると言えるでしょうか。

本の中で書かれている日本人と現代人とを比べると、やはり時代の差を感じます。でもどこかにきっと、脈々と武士の血は私たちの中で生きているのでしょう。

→本書について触れている本:
  ・藤原 正彦 『国家の品格』 (2008/08/21の記事

(古本屋で購入・背表紙幅:1.5cm)

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