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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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 プロフィール 
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流れ星
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女性
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アルバイト
趣味:
読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

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201冊目!

原発のウソ 原発のウソ
小出 裕章

(扶桑社新書) 扶桑社 2011-06-01


by G-Tools
東京電力・福島第一原発の事故後、小出先生へのインタビューがさかんにマスコミで取り上げられるようになりました。

本の帯には「”安全な被曝量”は存在しない!」と書かれていて、とても興味を引きました。事故直後、さかんに耳にした「ただちに健康に影響を及ぼす値ではない」という言葉の真意も、詳しく述べられていました。

読みながら、思ったこと。

原子力発電の恩恵を享受しながら、私たちはあまりにもその仕組みや危険性を知らなさすぎたと思います。歴史で広島・長崎の原爆については学んでも、理科や保体で放射能の基礎知識を得る機会は皆無でした。

その要因となったのは、やはり専門用語が多く、内容が難しいこと。そして、専門家の多くが原発推進派であったことと関係しているのかもしれません。

小出さんの文章は、専門用語も出てきますが平坦でわかりやすい調子で書かれているところが特徴です。一般人にもわかりやすい言葉に置き換えて説明したり、想像しやすいたとえを用いているところも、「難しい物理学の先生」というイメージを払拭している気がします。

それでいて、原発のことをもっと広く知ってほしい危険性を理解してほしい、という熱意が痛いほど伝わってくる文章でした。新書なのに、何度も涙ぐみそうになりました。

福島の事故はまだ続いています。一刻も早い収束を願うとともに、原子力について勉強を続けながら、教訓を考えていきたいと思います。

→本書で触れている本:
  ・NHK「東海村臨海事故」取材班 『朽ちていった命 被曝治療83日間の記録』 (2012/03/03の記事

→管理人が連想した本:
  ・星新一 『ボッコちゃん』 (2005/03/07の記事
  …p. 20 短編「おーい でてこーい」 原子力と人間について、衝撃的かつ考えさせられる作品です。

(古本屋で購入・背表紙幅:1.0cm)

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