流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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流れ星
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女性
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アルバイト
趣味:
読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。
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「○○冊目!」…在学中
「○○冊目!」…卒業後
もうすぐ通算650冊に到達予定。
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676冊目!
(L. M. Montgomery 訳:谷口由美子 角川文庫 2009/02/25)
(原題:The Blue Castle)
「発見!角川文庫2011」より
「赤毛のアン」の作者、モンゴメリの作品です。アンシリーズの他の小説はあまり日本で紹介されていないようです。
タイトルの「青い城」は、主人公の女性にとっての理想郷で、架空の自分の居場所の名前です。彼女は現代日本で言うところの「おひとりさま」で、婚期を逃したまま親と実家暮らしを続けています。
母親に何かと小言を言われ続ける彼女は、日々の暮らしの中に楽しみを見出すことができず、自分らしい暮らしや生き方ができないまま、ただ時間が過ぎていくを受け入れざるを得ない毎日を過ごしています。もう十分な大人なのに、母親を含め親戚には子供扱いされてばかりで、家のお荷物になっているストレスも抱えています。
「ヴァランシーは、自分が罪を犯したような、うしろめたい気がしていた。これまで、母親に対して、手紙を秘密にしたことなどない。自分が出すものも、きたものも、すべて母親が一度目を通していたからだ」(p. 57)
手紙一つを受け取って読むのも、何を着るかも親の目を伺わなければならない息苦しさ。前半の親子の距離感はとてもリアルに描かれていて、同じ悩みのあった私は夢中で読みました。
しかし、彼女の人生がある出来事を機に一変します。
「これまで、なぜ、自分はあんなに何もかもを恐れていたのだろう? 生きていかねばならなかったからだ」(p. 63)
自分の人生は自分で決める、と覚悟した結果、彼女の性格や暮らし方、ひいては回りの人々の目線も180度変わっていくのです。彼女が空想上の青い城を自ら作り出し、とても生き生きとした女性に生まれ変わっていくところが感動的でした。
「赤毛のアン」は子供むけの作品として紹介されることがままありますが、この作品は大人の女性にぜひ読んでほしいし、日本でもっと広まってほしいと思います。
→次に読みたい本を発見!
・オー・ヘンリー 『最後の一葉』 (2018/10/21の記事)
(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.6cm)
(L. M. Montgomery 訳:谷口由美子 角川文庫 2009/02/25)
(原題:The Blue Castle)
「発見!角川文庫2011」より
「赤毛のアン」の作者、モンゴメリの作品です。アンシリーズの他の小説はあまり日本で紹介されていないようです。
タイトルの「青い城」は、主人公の女性にとっての理想郷で、架空の自分の居場所の名前です。彼女は現代日本で言うところの「おひとりさま」で、婚期を逃したまま親と実家暮らしを続けています。
母親に何かと小言を言われ続ける彼女は、日々の暮らしの中に楽しみを見出すことができず、自分らしい暮らしや生き方ができないまま、ただ時間が過ぎていくを受け入れざるを得ない毎日を過ごしています。もう十分な大人なのに、母親を含め親戚には子供扱いされてばかりで、家のお荷物になっているストレスも抱えています。
「ヴァランシーは、自分が罪を犯したような、うしろめたい気がしていた。これまで、母親に対して、手紙を秘密にしたことなどない。自分が出すものも、きたものも、すべて母親が一度目を通していたからだ」(p. 57)
手紙一つを受け取って読むのも、何を着るかも親の目を伺わなければならない息苦しさ。前半の親子の距離感はとてもリアルに描かれていて、同じ悩みのあった私は夢中で読みました。
しかし、彼女の人生がある出来事を機に一変します。
「これまで、なぜ、自分はあんなに何もかもを恐れていたのだろう? 生きていかねばならなかったからだ」(p. 63)
自分の人生は自分で決める、と覚悟した結果、彼女の性格や暮らし方、ひいては回りの人々の目線も180度変わっていくのです。彼女が空想上の青い城を自ら作り出し、とても生き生きとした女性に生まれ変わっていくところが感動的でした。
「赤毛のアン」は子供むけの作品として紹介されることがままありますが、この作品は大人の女性にぜひ読んでほしいし、日本でもっと広まってほしいと思います。
→次に読みたい本を発見!
・オー・ヘンリー 『最後の一葉』 (2018/10/21の記事)
(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.6cm)
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