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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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流れ星
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アルバイト
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読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

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獣の奏者 完結編 獣の奏者 4完結編

上橋 菜穂子

(講談社文庫) 講談社 2012-08-10

by G-Tools
「人の一生は短いけれど、その代わり、たくさんの人がいて、たとえ小さな欠片(かけら)でも、残していくものがあって、それがのちの世の誰かの、大切な発見につながる」(p. 63)

学者として、闘蛇と王獣の隠された秘密を解明する決意を固めたエリンが、息子に語る言葉の一部です。自分の地位や名誉のためでなく、あくまでも後世の人たちのために人生を捧げたいという強い思いが伝わってきます。

私はこの箇所を読んで、ノーベル賞の受賞者たちが似た言葉を発しているのを思い出しました。また、無名のままでも現在の私たちの暮らしに寄与したであろう過去の人々のことを読後もしばらく考えずにはいられませんでした。

以前、解剖学の養老先生が、「ファンタジーの作品は架空の世界を描いているが、主題は私達の現実の世界を鋭く映し出している。だから面白い」という主旨の発言をしていました。完結まで読みきった今、改めて共感しています。

→「獣の奏者」シリーズ:
  1.闘蛇編 (2010/02/26の記事
  2.王獣編 (2010/02/28の記事
  3.探求編 (2018/05/05の記事
  4.完結編
  外伝 刹那 (2018/09/09の記事

→著者の他の本:
  ・『狐笛のかなた』 (2014/06/27の記事

(古本屋で購入・背表紙幅:2.2cm)

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