忍者ブログ
流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
 カレンダー 
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
 ブログ内検索 
 プロフィール 
HN:
流れ星
性別:
女性
職業:
アルバイト
趣味:
読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

各記事TOPの
「○○冊目!」…在学中
「○○冊目!」…卒業後
もうすぐ通算650冊に到達予定。
 カテゴリー 
 P R 
 Amazon 
[245]  [244]  [243]  [242]  [241]  [158]  [157]  [156]  [155]  [154]  [153
48冊目!

鬱姫 なっちゃんの闘鬱記 鬱姫 なっちゃんの闘鬱記
杉山 奈津子

講談社 2009-01-31


by G-Tools
本文を読んで、杉山さんは私の中高の先輩にあたることが判明。年の差は3歳。校内ですれ違っていたこともあるかもしれません。

保健室の先生、教頭先生、校長先生…私の知っている先生方も一部に登場します。

うつ病患者の体験をリアルにつづっている一方で、私自身の一番つらかった時の記憶がよみがえりフラッシュバックが起こりました。

苦しいよ。つらいよ。

「なっちゃん」こと杉山さんの台詞に呼応して、無意識に私も声にならない叫びを挙げているのに気づきました。

改めて気づいた。

私はまだ投薬中。完治していないのだという厳然たる事実に。

少なくとも、まだあと半年は薬をのみ続けなければなりません。その間は私は患者でいることに変わりはないのです。

本を読み続けるのはつらかった。しんどかった経験と再び向き合うことになるから。それはうつの経験だけでなく、女子校という特殊な環境下で過ごした経験も混じっています。

友人に仲間外れにされた経験。下駄箱に手紙を入れられた経験。些細な言葉に傷ついた経験。私にも思い当たる出来事が一気に押し寄せてきた。

そんなにつらければ読むのをやめればよかった。そうおっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。

でも止められなかった。

こんなに近くに、同じ病気の人がいたという親近感が、次々ページをめくらせたのかもしれない。薬の説明がわかりやすかったこと、同じように国立大学を卒業したということもあったかもしれない。

読みながら、何度も泣きました。

そして思いました。

私も何らかの形で、自分のうつの経験を形にしてまとめたい。

これまで書いてきたブログ記事をまとめて、手記でも体験記でもエッセイでも漫画でもいい。みんなにもっとこの病気のことを知ってほしいと思いました。

うつの症状、薬の副作用、治癒過程は千差万別。なのに、うつ病のことをよく知らない人が世の中にはまだまだたくさんいる(私も以前は全然知りませんでした)。

もっと、経験者が声を上げてもいいんじゃないか。

そうしたら、他の患者さんたちの役に立つかもしれない。将来、病気になる人たちのために力を尽くせるかもしれない。

そう思います。

→著者のWebサイト:
  ・http://fancynancy.jp/

(実家から借りて・背表紙幅:1.0cm)

拍手[1回]

PR

Template by ららららいふ / Material by 素材くん「無料WEB素材屋」

忍者ブログ [PR]