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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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 プロフィール 
HN:
流れ星
性別:
女性
職業:
アルバイト
趣味:
読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

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もうすぐ通算650冊に到達予定。
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2冊目!

馬と少年 馬と少年

ルイス C.S. Lewis
訳:瀬田 貞二

(岩波少年文庫) 岩波書店 2000-11


by G-Tools
(原題:The Horse and His Boy)
「ナルニア」シリーズ5冊目。

これまでシリーズで5冊読んできたけど、これが1番面白かったかも…。

ナルニア国とやや対立関係にあるカロールメンという国は、明らかにアラブ世界を意識した書き方ですね。著者がイギリス人ということで、異文化理解について勉強していた身としてはとても興味をそそられる描写がたくさん出てきます。

シャスタという男の子が砂漠をさまよう場面、アラビスという女の子が贅沢なだけで幸福を感じられない暮らしに愛想をつかす場面は、どうしても寓話的な雰囲気が否めません。でも他の巻とは違う舞台設定のせいか、妙にすんなり読めてしまったのが我ながら不思議。

「わたしは、わたしだ。」その声は、たいそう深く低い声でいったので、地面がふるえました。そしてつぎに、「わたしだよ。」とすんだ明るい大声でくりかえしました。そしてさらに、三度めに、「わたしさ。」と、ほとんどききとりにくいほどやわらかく、しかも木の葉をさらさらとならして、まわりじゅうからきこえてくるようにささやくのでした。 (p. 232-233)

↑この場面に感激。原文を読んでみたい! アスランがシャスタに語りかける場面ですが、アスランの力強さと優しさをよく表現できてると思います。これも映画になったら、きっと重要なシーンに作り上げられるんじゃないかな。映像効果とか、BGMとか駆使して。

第7巻の『さいごの戦い』では、ナルニアとカロールメンの戦争が描かれる模様。二つの国がどのように激突し物語が締めくくられるのか、読むのが楽しみです。

(C市図書館で借りて・背表紙幅:2.2cm)

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