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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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流れ星
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文学部在学中に223冊を読破。

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133冊目!

オニババ化する女たち オニババ化する女たち
女性の身体性を取り戻す

三砂 ちづる

(光文社新書) 光文社 2004-09-18


by G-Tools
タイトルからすると、マナーや品性が失われてオバサン化していく女性のことかと思っていたのですが…

著者が使っている「オニババ」という言葉には、ちょっと深い意味があるようです。

「からだが実際に具合が悪くなってしまったり、たいへんイライラしてしまって、人をまったく受け入れられない人間になってしまったり、ものすごく嫉妬深くなったり、自分ができないことをしている人を見るととても許せなくなったり……。自分のからだを使って、性経験や出産経験を通じて穏やかになっていく女性とは正反対の方向に行ってしまうわけで、そういう人たちを昔はオニババと呼んだのでしょう」(p. 153)

つまり、からだに「欲求不満」をためたまま年を重ねて、老いてからどっと発散してしまう女性のことのようです。三砂さんは着物についての著書もありますが、この本では女性の保健に関する考察が深くなっています。

私はうつ病と生理不順を経て、自分の体にもっと気を配ることを学びました。おかげで、毎月ちゃんとお腹で排卵が起こっている感覚がわかるようになりました。(←おへその斜め下あたりが、毎月左右交互にチクンチクンと痛む感じ)

近代医療の普及と、生活習慣の変化で、女性の心と変化に大きな負担がかかっていることは感じていました。しかし、「からだ」という新たな視点を教えてくれたこの本に、いろいろなことを考えさせられます。

特に第3章の出産について。1番おもしろい部分でした。西洋医学による「管理された」出産で、かえって「お産は怖い・つらい」というイメージが一般に定着してしまったのは意外でした。

私もいつか子どもを授かったら、病院じゃなくて助産所を選ぼうかなぁ・・・。

久しぶりに、古本屋で買って読み直したい本に出会いました。

→著者の他の本:
  ・『きものとからだ』(2009/01/06の記事
  ・『女は毎月生まれかわる』(高岡英夫氏との共著・2011/09/15の記事

(市立図書館で借りて・背表紙幅:1.4cm)

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