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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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 プロフィール 
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流れ星
性別:
女性
職業:
アルバイト
趣味:
読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

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10冊目!

国家の品格 国家の品格
藤原 正彦

(新潮新書) 新潮社 2005-11


by G-Tools
ずっと気になっていました。やっと読めました。

読み始めたら止まらなくて、ほぼ1日で完読。「そうそう、私もそう思ってたんです!」とうなずかずにはいられない箇所がたくさんありました。

「主権在民には大前提があります。それは「国民が成熟した判断をすることができる」ということです。この場合には、民主主義は文句なしに最高の政治形態です」(p. 75)

いくら民主主義を声高に掲げている国でも、肝心の国民がしっかり政治をコントロールできなければ意味がない。極端な話、国民がおバカなら政治もおバカな方向にしか進まないということです。

「民主主義の本質は主権在民ですが、主権在民とは「世論がすべて」ということです。そして、国民の判断材料はほぼマスコミだけですから、事実上、世論とはマスコミです。言い方を変えると、日本やアメリカにおいては、マスコミが第一権力になっているということです」(p. 80 赤字:管理人)

確かに。選挙の時、何を参考に候補者を選んだり政治を考えたりしてるかといえば、マスコミしかないですね。ということは、マスコミの操作次第でいくらでも政治の方向は変わってしまうということです。マスコミがこれだけの力を得ているかと思うと…少しぞっとします。

「真のエリートには二つの条件があります。第一に、文学、哲学、歴史、芸術、科学といった、何の役にも立たないような教養をたっぷりと身につけていること」(p. 84)

バンザイ三唱! さんざん「そんなもん何の役に立つんだ」と言われ続けてきたけど、古典語専攻してよかった…(笑)

これには続きがあって、「そうした教養を背景として、庶民とは比較にもならないような圧倒的な大局観や総合判断力を持っていること」(同上)とあります。実際、今でもヨーロッパでは、古典ギリシア語とラテン語、更にそれらで書かれた古典が読める人ほど、有能と認められるらしいです。

(ちなみに「第二条件は、「いざ」となれば国家、国民のために喜んで命を捨てる気概があること」(同上)だそうです。)

新渡戸稲造の『武士道』も読んでみたくなってきた…。 (読みました!→2010/02/07の記事

→本書について触れている本:
  ・竹内 一郎 『「見た目」で選ばれる人』 (2014/01/02の記事

(古本屋で購入・背表紙幅:0.9cm)

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