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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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 プロフィール 
HN:
流れ星
性別:
女性
職業:
アルバイト
趣味:
読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

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24冊目!

バッテリー バッテリー
あさの あつこ

(角川文庫) 角川書店 2003-12


by G-Tools
「発見! 角川文庫2011」より

「野球をするために生まれてきたような人。そんな人は、他人に憧れたりしないの。誰かに憧れて、同じように野球をしたいなんて思ってる人はだめよ。いつか、だめになる。自分の野球に憧れることができる人、自分を誰よりも優れていると思える人じゃないとだめなの」(p. 193)

母と弟が読んだというので、借りて私も。映画見ればよかったぁ…(後悔)

それにしても、野球を軸にこんなに深い内容が書けるなんて。親子の心理描写、都会と田舎の価値観のずれ、現代の教育をとりまく状況…あとがきを読んだら、作者のあさのさんも2人のお子さんをお持ちなんですね。

特に、主人公・巧の心理描写には舌を巻く思いがしました。中学入学直前の、思春期に入った子どもの思い。

自分には野球の才能があるんだと疑わないし、自信はある。そこらの凡人と一緒にしないでくれ…そんな強い勝ち気というか、過剰なまでの自信とプライド。その一方で、誰も自分の気持ちなんてわかってくれない、強い寂しさも抱えていて、その弱さを人前でさらけ出せるほどまだ大人じゃない。

複雑で傍目には「何を考えているかわからない」と言われそうだけど、実は一本の筋が通った彼の気持ちが、なぜか共感できました。

→「バッテリー」シリーズのほかの本:
  ・
  ・2 (2008/09/28の記事
  ・3 (2008/09/30の記事
  ・4 (2008/10/04の記事
  ・5 (2008/10/14の記事
  ・6 (2008/10/17の記事
  ・『ラスト・イニング』 (2017/08/20の記事

→映像版はこちら:
  ・角川映画 「バッテリー」  http://www.kadokawa-pictures.jp/official/battery/
  ・TVアニメ 「バッテリー」 http://battery-anime.com/

→この作品について触れていた本:
  ・齋藤 孝 『だれでも書ける最高の読書感想文』 (2015/07/02の記事

→著者の他の作品:
  ・「下野原光一くんについて」 『あの日、君と Girls』収録 (2015/06/26の記事

→次に読む本を発見!
  ・あさの あつこ 『晩夏のプレイボール』 (2014/03/30の記事

(実家で借りて・背表紙幅1.1cm)

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