忍者ブログ
流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
 カレンダー 
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
 ブログ内検索 
 プロフィール 
HN:
流れ星
性別:
女性
職業:
アルバイト
趣味:
読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

各記事TOPの
「○○冊目!」…在学中
「○○冊目!」…卒業後
もうすぐ通算650冊に到達予定。
 カテゴリー 
 P R 
 Amazon 
[615]  [614]  [613]  [612]  [611]  [610]  [609]  [608]  [607]  [606]  [605
379冊目!
(2011・新潮文庫の100冊/63冊目!)
ボトルネック ボトルネック
米澤 穂信

(新潮文庫) 新潮社 2009-09-29

by G-Tools
タイトルの「ボトルネック」とは、瓶の口のすぼまった部分のこと。

亡くなった恋人を追悼するため、東尋坊を訪れた主人公。崖から転落したような感覚の後、彼が目覚めたのは見慣れた金沢の街。でもその世界は、自分の代わりに「生まれなかったはずの姉」が生きている世界だった。

裏表紙のあらすじだけ読んでも、最初はタイトルとの関連がよくわかりませんでした。他にもタイトル候補はたくさんあったはずなのに、なぜ『ボトルネック』とつけたのか? いろいろ考えながら読み終えました。

「もし自分が~だったら」という仮定で存在する別の世界のことをパラレルワールドといいます。主人公がパラレルワールド間を移動し、自分の生き方を見つめなおす作品を他にも読んだことがあります。でも、この作品の仮定は大胆かつ重みのあるものでした。

もし自分が生まれていなかったら。世界は良くなっていたのか、悪くなっていたのか。いわば、自分の存在価値そのものを問う主題です。私だったら…そんな世界を見てみたいような、やっぱ怖いからやめとこうかなぁ。

→同じく東尋坊を舞台とした作品:
  ・西村 京太郎 『恐怖の海 東尋坊』 (2013/02/17の記事

→著者の他の本:
  ・『儚い羊たちの祝宴』 (2013/08/01の記事
  ・『氷菓』 (2015/09/09の記事
  ・『愚者のエンドロール』 (2015/11/15の記事
  ・『クドリャフカの順番』 (2016/01/10の記事
  ・「万灯」 "Story Seller annex"に収録 (2016/10/31の記事

NPOの民間図書館で借りて・背表紙幅:1.2cm)

拍手[0回]

PR

Template by ららららいふ / Material by 素材くん「無料WEB素材屋」

忍者ブログ [PR]