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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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 プロフィール 
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流れ星
性別:
女性
職業:
アルバイト
趣味:
読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

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25冊目!

バッテリー(2) バッテリー(2)
あさの あつこ

(角川文庫) 角川書店 2004-06


by G-Tools
中学校の野球部に入部した巧と豪。2人の絆が前作よりも増しているように思えるのは、私だけかな。

巧は豪のような存在をずっと必要にしていたんだと思う。自分のボールも気持ちも、完全に受け止めてくれる相手。自分を心から受け入れてくれる存在を。そして豪も、自分に100%ぶつかり合ってくる相手を求めていたんじゃないかな。

巧は強い。でもその強さ・強がりは寂しさの裏返しでもあるんだと思う。強い故に折れやすい。その葛藤にひたすら耐えているような印象を受けました。

それを周りの人たちに気づいてもらえない悲しさ、本人でさえ素直に認められない悲しさでもある気がして、私自身の十代とも思わず重ねてしまいました。

「経験。経験。首がたれるほど重い言葉だ。経験の少なさを指摘されたら何も言えない。
 だけど、うぬぼれじゃない。経験はなくとも今、巧と試合に出たら、ちゃんとピッチングを組み立てる自信だけはあるのだ。本当にあるのだ」(p. 121-122)


頭が痛いです。特に前半。

私も何度言われたか。自信はあるのに、経験が少ない少ないと言われる。若さゆえの最大の弱点をつかれると、何も言えなくなってしまう。この気持ち、痛いほどよくわかります。妙にしっくりくる名文でした。

2では、野球部顧問・戸村の目線で教師の目から見た巧も描かれます。前作よりも、学校が舞台の中心になっている感じが強いです。

→「バッテリー」シリーズのほかの本:
  ・1 (2008/09/26の記事
  ・
  ・3 (2008/09/30の記事
  ・4 (2008/10/04の記事
  ・5 (2008/10/14の記事
  ・6 (2008/10/17の記事
  ・『ラスト・イニング』 (2017/08/20の記事

→映画版はこちら:
  ・角川映画「バッテリー」  http://www.kadokawa-pictures.jp/official/battery/

(実家で借りて・背表紙幅: 1.5cm)

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