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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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 プロフィール 
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流れ星
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女性
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アルバイト
趣味:
読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

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142冊目!

ミッキーマウスの憂鬱 ミッキーマウスの憂鬱

松岡 圭祐

(新潮文庫) 新潮社 2008-08-28


by G-Tools
単行本の出版直後から気になってた作品です。「2011新潮文庫の100冊」に入っていたので、この夏ついに読んでみました。

ディズニーランドの「舞台裏」、つまり従業員(=キャスト)の目から見た世界を書いています。実際のパークや仕事内容とは違う部分もありますが、(経験者としては)雰囲気をうまく描き出せていると思います。

「ディズニーランドで働きたいって希望する人は毎年、絶えることがないの。そのなかで採用されて働きはじめて、合わないって感じた人は辞めていくだけ。補充はいくらでもいる。だから待遇もあまり変わらない。出世が約束されてる正社員と、準社員はちがう」(p. 85)

準社員はアルバイトのことです。作品中には登場しませんが、契約社員も多く存在します。正社員と非正規社員の間にある大きな壁というか、深い溝を示唆する表現の数々の中で、この部分は何度読み返してもズシリとこたえます。

夢と魔法を作り出し、支える直接の立場として働く準社員。日本全体に広がる格差社会の一端が色濃く見えます。カラフルで楽しそうな表紙とは対照的なテーマで、組織や社会の一員として働く意味を考えずにはいられません。

あ、でも夢を壊されたくない人は、読まない方がいいかも…。

→著者の他の作品:
  ・『万能鑑定士Qの事件簿 I 』 (2016/04/29の記事
  ・『万能鑑定士Qの事件簿 II 』 (2016/05/14の記事
  ・『万能鑑定士Qの事件簿 III』 (2018/01/10の記事
  ・『万能鑑定士Qの事件簿 IV』 (2018/03/16の記事
  ・『万能鑑定士Qの事件簿V』 (2018/09/16の記事
  ・『万能鑑定士Qの事件簿VI』 (2019/03/15の記事
  ・『万能鑑定士Qの事件簿VII』 (2019/04/22の記事
  ・『万能鑑定士Qの事件簿VIII』 (2019/09/28の記事
  ・『万能鑑定士Qの事件簿IX』 (2019/11/16の記事
  ・『万能鑑定士Qの事件簿X』 (2020/06/23の記事
  ・『万能鑑定士Qの事件簿XI』 (2020/06/30の記事
  ・『万能鑑定士Qの事件簿XII』 (2020/09/10の記事

(古本屋で購入・背表紙幅:1.1cm)

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