伊坂幸太郎 『ゴールデンスランバー』

360冊目！
（60冊目！／2011・新潮文庫の100冊）

ゴールデンスランバー 伊坂 幸太郎 （新潮文庫）　新潮社 2010-11-26 by G-Tools

（英題：A Memory）

映画化されたのでタイトルは知っていたのですが、今回読む機会を持つことができました。伊坂さんの作品は初めてです。

裏表紙の概要を読むと、サスペンス小説のような印象があります。でも英語のタイトルは"A Memory"・・・。意味ありげで気になっていました。

首相暗殺の疑いをかけられて逃げ回る主人公の描写と、彼と友人たちの学生時代を回想するシーン。交互に展開しながらつながっていき、一気にクライマックスへ導くユニークな構成でした。

習慣や記憶、そして他人への信頼が自らを助け、他人とのつながりを作り出す。他者との交流のあり方について、問題視されることの多い現代社会に、1つの提言を投げかけているようにも思います。

映画も楽しく観ることができました。

→著者の他の本：
　　・『グラスホッパー』　（2013/10/03の記事）
　　・『マリアビートル』　（2014/02/02の記事）
　　・『砂漠』　（2014/08/15の記事）
　　・『終末のフール』　（2015/07/12の記事）

→映画の公式サイト：
　　・ゴールデンスランバー　http://www.golden-slumber.jp/

（NPOの民間図書館で借りて・背表紙幅：2.0cm）

2013/07/06 (Sat) 2011_新潮文庫の100冊