松岡圭祐 『万能鑑定士Qの事件簿III』

603冊目！

万能鑑定士Qの事件簿III 松岡 圭祐 （角川文庫）　角川書店　2010-05-25 by G-Tools

（英題：Case Files of All-round Appraiser Q Vol. 3）

「音」がキーワードになっているお話というと、松本清張の『砂の器』を思い出します。先日「声」についての本も読んだばかりですが、音声は目に見えない分、自分の想像以上に影響を受けている事象が多いかもしれないと改めて感じました。

今はだいぶ減ってきましたが、体調が悪いときに雑踏の激しい街中を歩くと、気分が悪くなったり耳鳴りの症状が出たりします。聴覚による刺激が脳に負荷をかけていると思われます。

前作では莉子の生い立ちについても触れられていたので、回想シーンをはさんだり作品全体が長くなったりしていましたが、今作からは莉子の活躍がどんどん読めそうです。

→著者の他の作品：
　　・『ミッキーマウスの憂鬱』　（2011/07/04の記事）

→「万能鑑定士Q」シリーズ：
　　・ I　力士シール篇・上巻　（2016/04/29の記事）
　　・II　力士シール篇・下巻　（2016/05/14の記事）
　　・III　音楽プロデューサー詐欺事件 篇
　　・IV　映画ポスター連続放火事件 篇　（2018/03/16の記事）
　　・V　パリ 異物混入事件 篇　（2018/09/16の記事）
　　・VI　万能贋作士事件 篇　（2019/03/15の記事）
　　・VII　ファッション出版社と逆錬金術 篇　（2019/04/22の記事）
　　・VIII　台湾と奇跡の浄水器 篇　（2019/09/28の記事）
　　・IX　モナ・リザの贋作 篇　（2019/11/16の記事）
　　・X　複製された印鑑 篇　（2020/06/23の記事）
　　・XI　京都 願いがかなう寺 篇　（2020/06/30の記事）
　　・XII　大阪 太陽の塔 篇　（2020/09/10の記事）

（C市図書館で借りて・背表紙幅：1.2cm）

2018/01/10 (Wed) 【角川文庫】