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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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 プロフィール 
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流れ星
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女性
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アルバイト
趣味:
読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

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602冊目!

ジーキル博士とハイド氏 ジーキル博士とハイド氏

スティーヴンソン Robert Louis Stevenson
訳:田中酉二郎

(新潮文庫) 新潮社 1967-03-02

by G-Tools
(原題:The Strange Case of Dr. Jekyll and Mr. Hyde)

新潮文庫から新訳が出ました。そちらも気になるけど、従来の田中訳で1度復習のつもりで読み直しです。

二重人格の代名詞と呼ばれる作品ですが、現代の心理学からいうと厳密には二重人格の定義には当てはまらないようです。多重人格の場合、それぞれの記憶は共有していませんが、ジーキル(新訳ではジキル)とハイドは互いに共通の記憶を持ち、筆跡も似ています。

薬によって人格が変わるという点からみても、現代ではSFとして読むことができる作品になりつつあるのではないでしょうか。どこから見ても優等生・紳士的な人物が、手軽に調合した薬を服用しただけで醜い小男に変身できるなんて、現代の科学でも夢物語です。

魔法のような薬を登場させ、1人の男の善と悪の葛藤を劇的に描いたこの小説は、読者に鮮烈な印象を残し続けて今に至っています。人間は誰もが心の中に二面性を持ち、日々闘いながら生きていることを強烈に思い出させる作品です。

→著者の他の作品:
  ・『宝島』 (2005/01/19の記事

→作者について書かれている本:
  ・『物語る人』 (2005/01/12の記事

(F市図書館で借りて・背表紙幅:0.8cm)

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