忍者ブログ
流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
 カレンダー 
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
 ブログ内検索 
 プロフィール 
HN:
流れ星
性別:
女性
職業:
アルバイト
趣味:
読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

各記事TOPの
「○○冊目!」…在学中
「○○冊目!」…卒業後
もうすぐ通算650冊に到達予定。
 カテゴリー 
 P R 
 Amazon 
[153]  [152]  [151]  [150]  [149]  [148]  [147]  [146]  [145]  [144]  [143
39冊目!

塩狩峠 塩狩峠
三浦 綾子

(新潮文庫) 新潮社 1973-05


by G-Tools
中学時代に初めて読んで以来、大好きで何度も読んでいる作品です。この読書日記ブログには初登場。

主人公の信夫が病床のふじ子にプロポーズする場面が大好きで、ここだけは何十回と読み返しています(笑)

「必ずあなたはなおって、ぼくのお嫁さんになるんだ。どんなに長くかかっても、必ずなおってくれなければ困る」(p. 349)

初めて読んだときは、あまりのロマンチックさに赤面した覚えが…。うわぁ、こんな言葉を言ってもらえたら幸せだろうなぁ、としばし余韻に浸っていたのを覚えています。

そんな初読から約10年。まさか自分も彼氏から同じ言葉をかけられるとは思いませんでした。うつ病と診断された私に、彼がほぼ同じ意味の言葉をかけてくれたんです。

改めて、ふじ子の立場に立ってこの言葉の意味をかみしめる思いでした。

そして、同じ場面で気になったのが次の一言。

「病気のことなど、決して卑下してはいけませんよ。あなたにはだれにも真似のできないやさしさや、純真さがあるのですからね」(p. 350)

「神のなさることは、常にその人に最もよいことなのですよ」(p. 437)


社長が、ほぼ同じ意味の言葉をかけてくださいました。自分をもっと好きになっていいんだよ、病気のことなんて関係なく君は君なんだよ、あなたの病気も「必要で・必然で・最善」なのだよと…。

今回は、信夫よりもふじ子の立場でこの物語を味わうことになったと思います。

他にも印象に残ったのは、同じキリスト者としての信夫の姿勢でした。

「ぼくは毎日を神と人のために生きたいと思う。いつまでも生きたいのは無論だが、いついかなる瞬間に命を召されても、喜んで死んでいけるようになりたいと思いますね」(p. 437)

自分の信仰をふり返ってここまで自分の人生と神さまとに向き合えるだろうか、考えてみたときはっきりとはうなずけない自分がいました。

また何度でも読み直して、自分の信仰の糧にしていきたいと思います。

→著者の他の本:
  ・『氷点』 (2008/11/16の記事
  ・『続 氷点』 (2009/01/08の記事

(実家で借りて・背表紙幅:1.8cm)

拍手[0回]

PR

Template by ららららいふ / Material by 素材くん「無料WEB素材屋」

忍者ブログ [PR]